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【ウィンブルドン】錦織圭、大坂なおみはともに4回戦進出を逃す

【ウィンブルドン】錦織圭、大坂なおみはともに4回戦進出を逃す

[女子シングルス3回戦]
○ビーナス・ウィリアムズ(米国) 7-6(3),6-4 ●大坂なおみ

■初出場の大坂が、この舞台で5度頂点に立った女王と、スコアが示す通りの接戦を演じた。第1セットは先にブレークを許したが、ブレークバックで追いつき、タイブレークに持ち込んだ。観客をわかせるショットも多く、対戦相手のビーナス・ウィリアムズも「彼女は勝ってもおかしくないプレーをした」と称えた。

■惜しくも勝利を逃した試合を大坂は「たくさん学ぶことがあった」と振り返った。惜敗から得た課題は精神面。「彼女はサーブが素晴らしかったが、私のサーブもよかった。でも、最初にブレークしたのは彼女。そういうところが試合を決めたのだと思う」。第1セットのタイブレークでは3-0とリードしながら、すぐに追いつかれた。「動揺してしまった」という大坂は結局、7ポイント連取を許し、セットを落とした。「テニス的には、どの選手にも劣っていないと思う。でも、メンタル的にはもっと向上しなくてはならない」。

■精神的な安定感、ゲーム運びの厳しさは、確かに女王に及ばない。しかし19歳には大きな進歩も見られる。「試合中、常にポジティブであること。何かがあっても次のポイントに集中することを心がけている」という。1、2回戦ではその集中力で接戦をものにした。ビーナスからの金星獲得はならなかったが、開花が近づいていることを感じさせる3試合だった。

[男子シングルス3回戦]
○ロベルト・バウティスタアグート(スペイン) 6-4,7-6(3),3-6,6-3 ●錦織圭

■バウティスタアグートのボールは常に深く、しかもアンフォーストエラーは4セットで29本と安定感抜群だった。ラリーで優位に立てない錦織は、強引に攻めてのミス、好機での凡ミスが目立ち、アンフォーストエラーは48本まで増えた。「ディフェンスの場面がすごく多かったので、攻めなきゃいけない場面でも難しかった」と錦織。これまで4戦4勝の相手だったが、この試合は力負けだった。

■最初の2セットで計8度あったブレークポイントを一度も生かせなかったのが痛かった。「どうにかして早く取りきれていれば、もうちょっとリラックスしてプレーできていたかもしれない」と錦織。序盤の調子は悪くなかったはずだが、思い通りにならない展開にフラストレーションがたまったのか、次第にショットの精度が落ちた。第3セットを奪い、第4セットも出だしの相手サーブをブレークして、ようやくリズムをつかんだと思わせたが、2-1からブレークバックを許した。チャンスを逃した錦織には、流れを引き戻す力は残っていなかった。

■「自分から展開していくのが難しかった」と錦織は悔しがった。ラリーで押される展開は多かったが、いつもの錦織ならなんとか食らいつき、チャンスをこじ開けただろう。最後までそれができなかったのは「(今季)あまり勝っていないので、大きな自信が生まれてこなかった」ことが理由か。「グラスコートいいプレーができずに負けてしまったのは悔しい」と錦織。巻き返しの機会はハードコートシーズンに持ち越された。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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