Billie Jean King Cup by Gainbridge
ビリー・ジーン・キング・カップ(旧フェドカップ)
[シングルス第3試合] ○奈良くるみ 7-6(3),6-4 ●シルビア・ソレルエスピノサ
■初対戦の両者だが、互いにやるべきことは決まっていた。ソレルエスピノサは奈良の得意なバックハンドを避け、フォアハンドを狙う。奈良はフォアの打ち合いを減らし、先にダウン・ザ・ラインに展開、バックのラリーに持ち込む。終始、その基本線に沿っての攻防となった。第1セット序盤はソレルエスピノサのペース。先にブレークを許した奈良は、2-4からのサービスゲームで再びピンチを迎えた。デュースを5度繰り返す長いゲームになったが、3度ブレークポイントを逃れ、キープに成功する。ソレルエスピノサは「5-2にできるチャンスだった」と逸機を悔やんだ。
■ここからブレークの応酬となったが、奈良は徐々にリズムをつかむ。タイブレークではにわかに相手のミスが増え、奈良が7-3で制した。「付いていけば、相手はどこかで硬くなる場面があるだろう、あってほしいと思いながらやっていた。ある程度のプレーはできていたので、気持ちを落とさずに、と。タイブレークは相手が硬くなって3本続けてミスをしてくれた。あれは助かったが、そこまで自分が持っていけたのはよかった」。第1セット後半の攻防は、奈良のこの言葉に言い尽くされている。
■第2セットも競り合いになったが、確信を持ってプレーする奈良に、大崩れの心配はなかった。フォアのダウン・ザ・ラインへのループボールは精度が高かった。弾道の高いボールを深く打ち込むと相手の返球が甘くなり、前に入っていく得意の形ができた。「フォアハンドからコートを広く使うことができた」。奈良の会心のプレーだった。
■「(同期でジュニア期から切磋琢磨してきた土居)美咲が昨日、惜しくも負けてしまった。一緒に頑張りたい気持ちがあったので、貢献できてうれしい」。チーム最多のフェド杯シングルス11勝目を挙げた奈良が、しっかりバトンをつないだ。
(広報委員会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx 「日本テニス協会公式ブログ」はこちらから! http://jta.blog.so-net.ne.jp/
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