The 99th All Japan Tennis Championships

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三菱電機ビルソリューションズ
全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2019/11/2】本玉真唯が秋田史帆に逆転勝ちして初優勝

【2019/11/2】本玉真唯が秋田史帆に逆転勝ちして初優勝

[女子シングルス決勝]
○本玉真唯(島津製作所) 4-6,6-1,6-1 ●秋田史帆(橋本総業ホールディングス)

■我慢に我慢を重ねて、その瞬間を迎えた。相手の打球がサイドラインを割るのを見届けると、20歳の第5シード、本玉は両手を挙げて優勝の感慨に浸った。その後、神尾米、比嘉ジャイミー両コーチのいる席、さらに家族のいる席とスタンドを上がり、感動を分かち合った。緊迫した1時間55分の決勝を制し、「終わった瞬間は嬉しかった。泣いちゃった」。

■年齢は9つ上、全日本の決勝も2年ぶり2度目の秋田の方が先に主導権を握る。3年連続出場で初の決勝だった本玉は「攻めなきゃと思って、ミスをしてしまった」と第1セットを落とす。「楽しもう」と気持ちを切り替え、ストレートに行くと相手の球威を抑えきれないと感じて、クロスのラリーを多めにするなど対応した。

■試合の大きな分岐点は2つ。まずは、第2セットの第2ゲームだった。足元を狙ったリターンなどで秋田のミスを誘ってブレークに成功し、2-0とした。これで、試合の流れを引き戻した。そして、第3セット2-0の第3ゲーム、秋田のサービスゲームで実に9度のデュースが続いた。本玉がコートを駆け回って我慢強く返球を続けると、厳しいコースか速いボールで決めようとする秋田のミスを誘い、ブレークで突き放した。「返せなくても触れたことで(相手にとって)プレッシャーになる。走る脚があることは再確認できた」。粘り強いテニスは今後への手ごたえにもなった。

■2011年に全国小学生、2014年に全国中学生で優勝したほか、世界スーパージュニアなど国際大会も含め、ジュニア時代には多くの実績を残した。高校卒業後の昨年プロに転向して2シーズン。「どちらかというと苦しかった。ヨネさん、ジャイミーさんに、いつかチャンス来るからと言われて、きついトレーニングもしてきて」と言うと感情がこみ上げ、涙がこぼれた。「テニスの幅を変えることで、ちょっとずつちょっとずつ」と、戦術や我慢のテニスに磨きをかけている。ITF大会で今季はベスト4、ベスト8があり、世界ランキングは378位。まずはITF大会での優勝を目標にし、夢はグランドスラム出場。プレー同様にキャリアも、着実に我慢強く積み上げていきそうだ。

■2年前と同じ準優勝の秋田
「最初から最後まで、今週で一番よくないテニスをした。準優勝の悔しさより、自分がやろうと思っていたテニスがやり切れなかった悔しさが大きい。悔しいシーズンだったと思っていた中、国内で一番大きい大会でここまでこられたのはよかった」

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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