これまでのオリンピックで最初にメダルを取った競技をご存知でしょうか?それは陸上でも水泳でもなくテニス競技なのです。1920年アントワープオリンピックで熊谷一弥選手と柏尾誠一郎選手による男子ダブルスで日本人初のオリンピック・銀メダルを獲得しました。また熊谷選手は、続けて男子シングルスでも銀メダルを獲得しています。日本テニスの源流である「軟式テニス(現ソフトテニス)」出身の選手たちが、世界で大活躍したのです。
当時の選手たちはどこでテニスを教わったのでしょう?それは学校での部活動が大きく貢献しています。つまり、学校の部活動で先生や先輩方から見よう見まねで技術を身につけたのです。
社会のグローバル化が加速する現在、スポーツも同様に広がりを見せています。生徒たちは大人が想像もつかない大きな夢への実現に瞳を輝かせています。是非、テニスを通じて、その輝きをさらに磨いていただきたいと願っています。
テニスが上手になること、すなわち「できなかった」ことが「できるようになる」ことは人の喜びです。その習得過程で仲間との「協力」や「励まし」、「我慢」、「勇気」を覚えるものです。目標を達成した時の喜びは人生に大きな励みと自信をもたらします。指導者同士のチームワークをさらに発揮して、生徒たちの視野を世界へと繋げていきましょう。
この手引きが、中学校部活動に関わる先生や部活動(外部)指導員の方々の助けになること願っております。
中学校部活動「テニス」指導の手引き(PDFファイル)