The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
[男子シングルス準々決勝] 〇中川直樹(橋本総業ホールディングス) 4-6、7-5、6-2 ●内田海智(富士薬品)
■第3シードの内田は新型コロナウイルス感染拡大でツアーが中断する前は、世界ランク200位台でチャレンジャーを主戦場としていたパワーヒッター。その強力なサーブに中川は苦しめられた。第1セットは5回あった相手サービスゲームで7ポイントしか奪えず、チャンスもつかめず押し切られた。
■それでも第2セットになると内田のサーブにリターンが合い始めた。第4ゲームでブレークを許したが、直後の第5ゲームでブレークバックして相手に傾きかけた流れを引き戻すと、第11ゲームで2度目のブレークを果たして、試合の主導権を握った。「第2セット途中まで危なかったが、何とか(相手サーブに)アジャストできた。最終セットは(タイミングを)つかんでいたので、いいプレーが増えた」。サーブを返球すると、その後は得意のフォアでラリーを支配した。最終セットも2度サーブを破って2時間16分の試合を締めた。
■中川は、盛田ファンドの支援を受けて米国のIMGアカデミーにテニス留学していた。錦織圭(日清食品)、西岡良仁(ミキハウス)の後輩で、ジュニア時代には全米オープン・ジュニアの男子ダブルスで優勝して「錦織2世」の呼び声も高かった。しかし、2015年に18歳でプロ転向してからは故障に苦しんできた。転向直後に右ひじを痛めて、1年間試合ができなかった。復帰してもなかなか感覚を取り戻せずにもがいていた18年5月には、今度は右手首を故障して手術を受けた。18年10月からツアーに復帰したが、なかなか本来のプレーは戻らなかった。
■コロナ禍のツアー中断期間にトレーニングを積んだ。そのおかげでサーブのスピードが増して、それまでのフォアハンドを軸にした展開に加え、サーブからの展開という新たな武器も増えた。「テニスの感覚も少しずつ戻ってきている。まだまだだけど、本当に最近、少しずつ良くなっている。ジュニア時代も全日本のタイトルは取っていないので優勝したい」。来月に24歳となるノーシードの中川が優勝争いのダークホースに名乗りを上げた。
(広報委員会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx 「日本テニス協会公式ブログ」はこちらから! http://jta.blog.so-net.ne.jp/
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