The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
[男子シングルス準決勝] 〇中川直樹(橋本総業ホールディングス) 7-5、6-4 ●今井慎太郎(イカイ)
■「第1セット、第2セットとも危険な場面がたくさんあった」。記者会見の冒頭で中川がはこう試合を振り返ったように、薄氷を踏む思いの勝利だった。
■第1セット序盤でともに1度ずつ相手サーブをブレークしたが、2-2からは中川が押され気味だった。中川の強打にこれまでの切れがなく、回り込みのフォアを打ち込んで何度も今井のカウンターをくらった。リターンを思い切りよく強打し、ラリー戦では強引な形でも前に出てくる今井のネットプレーにもてこずった。第5ゲームで2度、第9ゲームで3度、今井にブレークチャンスを許したが、今季、威力を増したサーブの力を生かして何とかしのぎ切った。第2セットの第1ゲームは0-40というスタートとなり、計4度のブレークポイントをしのいで、流れを相手に渡さなかった。
■ただ、両セットとも終盤は「僕がコントロールできていた」と中川は胸を張った。第1セットは6-5からの相手サーブは、フォアの強打で攻めて、5度のデュースの末にこのセット2度目のブレークを果たした。第2セットも5-4からの相手サーブでも、フォアの強打で今井のミスを引き出して3度目のマッチポイントで試合を決めた。
■ジュニア時代もなかった全日本のタイトルにあと1勝と迫った。「目標は優勝」と言い切る中川だが、一方で「(今の全日本には)日本のトップが出ていない」という思いもある。「優勝してトップに一歩近づけるのかなと思う」。「錦織2世」と期待されながら故障に苦しんできた23歳にとって、全日本のタイトルは完全復活への大きな足掛かりとなる。
(広報委員会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx 「日本テニス協会公式ブログ」はこちらから! http://jta.blog.so-net.ne.jp/
LIST
お問い合わせは日本テニス協会まで お問い合わせページ
ページトップへ
本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。
公益財団法人日本テニス協会〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2Japan Sport Olympic Square 7階
COPYRIGHT(C) 2000 - 2024 ALL RIGHTS RESERVED BY JAPAN TENNIS ASSOCIATION SINCE OCT. 2000