The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
【男子シングルス2回戦】 〇齋藤惠佑(富士住建) 5-7、7-6(5)、7-6(5) ●関口周一(Team REC)
■立ち上がりは試合巧者の関口に流れを奪われた。30歳のベテランにラリーでボールを真ん中に集められて、得意とするクロスの打ち合いになかなか持ち込めなかった。「ボールを打ち分けさせられるシーンが多かった」と言う齋藤にミスが続いて、いきなり4ゲームを失った。苦しい立ち上がりだったが、徐々に得意のクロスラリーに持ち込むこと、齋藤の強打が威力を発揮した。0-4から4ゲームを連取して追いついた第1セットは5-7で落としたものの、ラリーでは主導権を握っていた。「バックのボールの切れはほかの選手にないタイプ。フラットなボールで初速が速いというか、クロスのカウンターが強い」とは苦しめられた関口の弁。ラリーでは齋藤のバックが関口を押し込むシーンが再三見られた。
■勝負所は第2セットのタイブレーク。齋藤が関口に1-5とリードされた場面だった。関口のフォアと齋藤のバックという打ち合いで、関口がダウンザラインを狙ったが、このショットがわずかにサイドラインを割った。「打った瞬間、やる必要はなかったと思った」と関口が悔やんだ失点。「リードされているが、まだチャンスはあると言い聞かせてプレーしていた。調子は良かったし、足も動いてリズムも悪くないので、まだまだ勝てると思っていた」という齋藤が生き返った。ここからポイントを連取して7-5でタイブレークを取り、このセットを奪い返した。
■20歳の齋藤のショットは威力はあるが、特に弾道の低いバックはリスクも秘める。ラリーでは相手を押し込んでポイントを奪う一方で、ボールをネットにかけたり、ラインを越えたりというミスも少なくなかった。「相手はミスの少ない選手なので、相手のミスを待っていると自分が先にミスする。それなら自分で決めに行かないといけない」と齋藤は最後まで攻撃的なプレーを貫いた。再びタイブレークにもつれた最終セットも齋藤が4-5から3ポイントを連取して逆転勝ちした。 (谷 祐一)
■齋藤惠佑「とても長くて、もつれた試合で緊張感もあったので、疲労感はすごいです。何とか予選を上がったので、少しでも勝てればと思っていた」
■関口周一「チャンスがありながら取れなかった。全体的にファーストサーブの入りが悪かった。ストロークは相手の速いペースのボールに押され気味だと感じていた。試合の中で修正しようとしたが足りなかった」
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx
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