The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
[女子シングルス決勝] ○川村茉那(フジキン) 6-1,3-6,6-4 ●光崎楓奈(h2エリートテニスアカデミー)
■川村と光崎はともに01年生まれの20歳。初めて顔を合わせた13年の全国小学生大会からのライバルで、今季は二人で欧州遠征を行うなど、世界を目指す同志でもある。初優勝を懸けての決勝はともにセットを取り合い、決着は最終セットに持ち込まれた。第1セットは「最高のプレーができた」という川村が奪った。第2セットは様相が変わり、「無理に打ち過ぎたなと思ったので、焦らず落ち着いてラリーするようにした」という光崎が取り返す。
■第3セットも激しく競り合った。試合後の両者は奇しくも同じ言葉を口にした。「どちらが勝ってもおかしくない展開」。第8ゲームまではすべて相手のサービスゲームを破る「ブレーク合戦」になった。奇妙な展開に終止符を打ったのは川村だ。第9ゲーム、ミスが増えてきた光崎の不安定さにつけ込み、このセット初めてサービスゲームをキープ。次のゲームでブレークに成功し、ライバルとの熱戦を制した。
■初出場初優勝の川村、その土台を作ったのはコロナ禍の昨シーズンの過ごし方だった。「実力をつけないと勝てない」と練習に専念。特に「いい集中力でプレーすること、相手に集中して試合をする練習」をしてきた。この試合でもその集中力を発揮した。第1セットの好調さから一転、第2セットを落としても、「良いプレーは続かない」と落胆せず、切り替えて最終セットに臨んだ。「第2セットでちょっと集中力が切れてきたが、ファイナルセットではしっかり相手だけを見て、相手との勝負に持ち直せた」と川村が胸を張った。
■一方の光崎は、終盤に崩れた第3セットを「少し焦ってミスが出てしまった」と悔やんだ。第2セットに立て直したのは見事だったが、その勢いが持続しなかった。大会前に「二人でワンツーフィニッシュしよう」と話していたと試合後、川村が明かした。勝者と敗者に分かれたが、優勝スピーチで川村は「グランドスラム本戦に出られるように、楓奈ちゃんと一緒に頑張りたい」とライバルにエールをおくった。
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx
LIST
お問い合わせは日本テニス協会まで お問い合わせページ
ページトップへ
本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。
公益財団法人日本テニス協会〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2Japan Sport Olympic Square 7階
COPYRIGHT(C) 2000 - 2024 ALL RIGHTS RESERVED BY JAPAN TENNIS ASSOCIATION SINCE OCT. 2000