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【女子シングルス２回戦】
〇小堀桃子（橋本総業ホールディングス）［４］　６－１、７－５　●西郷幸奈（フリー）

■第４シードの小堀が苦しみながら３回戦に進んだ。「立ち上がりからうまくいった」という第１セットは第１ゲームで西郷にサービスキープを許したが、そこから６ゲームを連取した。全日本の初戦ということで普段以上に緊張感を持って臨んでいた小堀の集中力が「ホッとして」気のゆるみで切れてしまった。ストロークが甘く入ると、それまでミスの多かった西郷のフォアが決まり始め、第３ゲームで先にブレークされて流れが変わった。

■「サーブを落としたことでプレッシャーがかかり、自分のプレーがあまりできなかった」という小堀。第８ゲームで４－４と追いついたものの、緩急をつけたストロークが持ち味のはずが、西郷と真っ向からのラリーを展開して、先にミスしたり、甘い返球をフォアで打ち込まれたりと、小堀らしくない場面が散見された。最後は相手の連続ミスを引き出して何とか試合を締めたが、「自分のプレーは戻らなかった。その中でうまくやった」と内容には不満の残る２回戦だった。

■１６歳だった１４年に全日本ジュニア１８歳以下で優勝、ワイルドカードをもらって初めて全日本に出場した。この時は１回戦で日比野菜緒にフルセットで敗れた。１６年からは連続出場を続けるが、２１年まではベスト８が最高で、シードに入りながらの初戦負けも２度あり、全日本では思うような成績を残せていなかった。それが昨年、初めて決勝に進んだ。「初めていい結果」だったが、タイトルにはあと一歩及ばなかった。

■昨年の決勝で敗れた後に大泣きしたという小堀は、この日の記者会見でタイトルへの意欲を問われると、「ないです」と即答した。「去年はどうせ（優勝は）無理だろうと思ってやっていたらうまくいった。今回もタイトルにこだわってないです」。去年と同じようにプレーを続ければ、同じような結果がついてくるはず……。「（去年と）変わらずやりたい」という言葉は、小堀らしい決意表明なのかもしれない。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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