The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2015/11/8】男子シングルスは第2シードの内山靖崇が、第1シードの添田豪を下し初優勝

【2015/11/8】男子シングルスは第2シードの内山靖崇が、第1シードの添田豪を下し初優勝

[男子シングルス決勝]
○内山靖崇(北日本物産) 7-6(6),6-4  ●添田豪(GODAIテニスカレッジ)
 
■このときを心待ちにしていた。内山にとって、添田と全日本の決勝で顔を合わせることは特別な意味を持っていた。札幌市立福住小6年生のときに観戦した全日本で、添田のプレーに憧れを抱いてから11年。その選手との日本一の座を懸けた対戦に勝ち、「大先輩だし、常に目標にしていた選手。添田選手に勝っての優勝はまた格別」と感慨に浸った。
 
■2人が初めてボールを打ち合ったのは、ジュニアナショナルチームに入った17歳の頃だったという。「まったく歯が立たないというか、練習にもならないくらいだった」と記憶している。内山は2013年からデ杯代表に選ばれ、今は同じナショナルチームのメンバーとして添田と共に練習することも多い。だが、直接対決はこれまでチャレンジャー大会での4度だけで、ことし7月のグランビー(カナダ)で内山は初めて勝っていた。
 
■この日は、全日本の決勝の雰囲気に飲まれることなく、立ち上がりから双方が持ち味を出した。内山が高速サーブとフォアハンドで観客をどよめかせれば、添田は早いテンポのストロークで内山を左右に振り回し、うならせる。バックハンドの展開力で上回っていた添田がラリーの主導権を握り、内山が必死に食らいつくという構図でサービスキープが続いていた。23歳は5-4の第10ゲームで3度のセットポイントを逃し、タイブレークにもつれこんだ。ミスが続いて2-6と追い込まれたが、「目の前の1ポイントに集中していた。改めて1ポイントの大事さを感じた」と内山。ラリーでの粘りと、ダブルフォールトを犯すなど相手の心の乱れも生かし、6ポイント連取の逆転で第1セットをものにした。
 
■第2セットに入ると、スライスを交えて体勢を立て直したり、押し込んでからドロップショットでポイントを奪うなど、落ち着いて内山がラリー戦を制する場面も増えてきた。ことしからスペインに拠点を移し、「その成果が出ていたのは間違いない。ラリー戦でのしぶとさ、強さというのを学べた部分は今日の試合で出せた」。第8ゲームでブレークバックされて4-4となっても、「添田選手のリターンとストロークを考えると、そこまでブレークされていなかったのが不思議。何も焦ることなく、プレーできた」と言う。続く第9ゲームの最後はグッとタメをつくって、冷静にバックハンドのトップスピンロブで仕留め、ブレークに成功した。
 
■1時間44分の濃密な戦いを制し、先月日本テニス協会名誉総裁に就任した眞子内親王殿下から天皇杯を授与された。6度目の挑戦での全日本チャンピオンの称号には「実感が沸かない」と繰り返したが、添田を破ったことで「確実に階段をのぼれている」と自らの成長は実感した。スタンドのファンを前に、世界ランキング227位は「目標はグランドスラム(大会)で活躍すること。この優勝をきっかけにもっと世界で活躍したい」と、さらに階段をのぼると誓った。
 
【6年ぶりの全日本が準優勝で終わった添田豪のコメント】
「悔しいが、決勝も自分の中ではいいパフォーマンスを出せた。やり切ったというか、すがすがしい感じ。(第1セットのタイブレークで)6-2のところでもう一回ギアを上げないといけなかった。緊張感の中で勝ち抜いたことは、このあとのチャレンジャー(大会)にもつながる。全日本は周りがどう言おうと日本一を決める大会。選手はなるべく出てほしいというか、日本一を決める大会にしたい。直前まで迷ったが、出て正解だった」
 
(広報委員会)
 

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