The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2024/10/5】2013年、18年王者の伊藤竜馬が初戦突破

【2024/10/5】2013年、18年王者の伊藤竜馬が初戦突破

【男子シングルス1回戦】
〇伊藤竜馬(興洋海運) 3-6、7-5、6-3 ●山中太陽(EMシステムズ)

■「絶体絶命の感じだったですけど、最後は気持ちで乗り越えた」。記者会見で伊藤が苦笑しながら試合を振り返った。第1セットを奪われ、第2セットも第1ゲームのサーブをブレークされた。第6ゲームでブレークバックしたが、直後の第7ゲームで再びサーブを破られた。ラリーでミスを重ねてサービスゲームを落とし、嫌な流れが続いた。

■「向こうが硬くなっている部分があったので、それが大事なところで出てくれないかというのはあって、ここしかないという時に取れた」。それが4-5で迎えた山中のサービスゲームだった。最初のポイントは相手に取られたが、ここから硬くなった山中にミスが続いた。最後は山中のバックに強打を打ち込んで5-5に追いつくと、伊藤が雄たけびを上げた。「それまで慎重に行き過ぎていたので、自分を盛り上げていった。5-5になってちょっと冷静になれました」

■試合コートはこの日から使われた有明コロシアム。伊藤は一度もコロシアムで練習できなかった。「コートが思ったよりも遅くなっていて、そこになかなかアジャストできなかった。少しずつコートに慣れて、ファイナルではどういうプレーをすればいいか修正できた」。苦戦の訳をこう説明した伊藤が言葉を継いだ。「次はもう少しいいプレーが見せられると思う」

■36歳の伊藤は今季での引退を表明している。最後の舞台に選んだのが全日本だ。「全日本はいろんな思い出がある、僕を成長させてくれた大会。みんなに僕の最後のプレーを見て欲しい」「勝ち進むにつれてプレーは良くなっていく。あとは体力のリカバリー。トレーナーと相談しながら、いいパフォーマンスが出せるようにやっていければチャンスはあると思う」。高校3年で初めて出場してこれが13回目の全日本。初出場の時は2回戦で敗れたが、それ以降は毎回、準々決勝以上に勝ち上がっている。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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