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［女子シングルス３回戦］
○石井さやか（ユニバレオ）　6-3,7-6(4)　●阿部宏美（ＥＭシステムズ）

■第３シードで世界ランキング268位の石井が、全日本学生のタイトルを持つ難敵を破って初戦の３回戦を突破した。第１セットはサービスゲームに安定感があり、６－３で先取した。だが、第２セットは先にブレークを許し、２－５と追い込まれた。「ちょっと集中力が落ちて、ミスも増えた」のはよくなかったが、そこからうまく立て直した。

■「集中できていないのが自分で分かったので、もう１回（集中が）入るように、自分を盛り上げた」と石井。追い上げて、決着はタイブレークにもつれた。ここでも、０－４の劣勢から７ポイントを連取。「絶対に守りには入りたくなかったので、（ショットの）ターゲットを大きくして、ミスを減らしていくことを意識した」と、粘るだけでなく攻撃的なプレーを貫いての逆転だった。「アグレッシブに、自分から打ちにいくのが自分のテニス。ちょっと引いちゃったりとかもあったが、最終的に打ち込んで勝ち切れた」と胸を張った。

■全日本選手権は２年ぶり２度目の出場だ。今季は米国クリーブランドのＷＴＡ250、テニスインザランドで初めてツアー本戦をプレーした。「上の大会に出ると、選手は試合のあとでも、ウエイトを上げたり走ったりしている」と、上位選手の意識の高さを目の当たりにした。その影響もあって「体作りを頑張っている」という。心技体の充実ぶりが見てとれる初戦だった。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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