The 99th All Japan Tennis Championships

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三菱電機ビルソリューションズ
全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2024/10/9】第2シードの伊藤あおいは3年連続の4強入り

【2024/10/9】第2シードの伊藤あおいは3年連続の4強入り

[女子シングルス準々決勝]
○伊藤あおい(SBCメディカルグループ) 6-3,7-6(3) ●松田美咲(エームサービス)

■カギになったのは伊藤のフォアハンド・スライスだった。相手の攻めをしのぐため、また、ダウン・ザ・ラインに流してラリーのリズムを変えるために、伊藤はこれを効果的に使う。だが、松田は左利きで、伊藤のダウン・ザ・ラインのスライスをフォアで巻き込むようにクロスに持っていく。伊藤は「私の得意なフォアのスライスが効かない」と自覚しながら試合を進めた。

■それでも、伊藤はこのスライスを多用した。「普通の(トップスピンの)フォアハンドが本当にひどいレベルで(笑)、効かなくても、スライスを使わないと一方的に打たれて終わっちゃう。(相手が)ミスしてくれることを期待しながらスライス打ってました」。松田にクロスに振られても、「走って、頑張って」追いついた。効果が出なくても、しつこく同じショットを繰り返した。

■競り合いになった第2セットはタイブレークにもつれた。伊藤が5-3とリードのときに松田が放ったフォアのクロスは、わずかにサイドアウト。マッチポイントも松田のフォアのミスで決着した。結局、ダウン・ザ・ラインへのスライスが相手のフォアを狂わせた形だ。

■相手に嫌がられるプレーを伊藤は常に心がけているという。「それがないと私じゃないので。全力で“嫌がらせ”だけはしていこうかなって思っています」と伊藤。最初は「効かない」と思っても、しつこく続けることで、ボディブローのようにじわじわ効いていく。伊藤には、その確信があったのではないか。このクレバーさが伊藤を自己最高の世界ランク191位に押し上げたのだろう。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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