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【女子シングルス準々決勝】
〇齋藤咲良（富士薬品）　５－７、７－５、６－４　●佐藤光（アクロステニスアカデミー）

■第１セットを奪われ、第２セットの先に２ブレークされて１－４と引き離された。土壇場まで追い詰められた齋藤だったが、「最後まで諦めず、１－４という状況でも自分を信じてやり切れたので、また明日試合ができることにホッとしています」。記者会見で１８歳の第１シードが安堵したような笑みを見せた。

■サーブに威力があり、バックのダウンザラインも精度が高い佐藤のプレーに終始苦しめられた。ラリーになると、佐藤は齋藤に負けないぐらい走り回って、「決まりそうなボールもリセットされた」と齋藤を嘆かせた。先に２度ブレークされた第１、第２セットと同様に、第３セットも齋藤がいきなりブレークされた。「ずっと追っている状況なので、ポイントを早く取りたいという気持ちが強くなり、弱気にもなって焦って打ってしまう。だから、自分はITFの１０万ドルの大会で優勝している。大丈夫、できるんだと言い聞かせながら、先を見過ぎず目の前の１ポイントに集中してやれたと思う」。

■齋藤は第８ゲームでブレークバックして追いつくと、続くゲームを何とかキープすると、第１０ゲームでこのセット３度目のブレークを果たして逆転勝利を決めた。互いの獲得ポイントは齋藤の１０９点に対して佐藤は１０３点。３時間近くを要した大接戦は齋藤の薄氷を踏むような勝利だった。

■難関を越えた先の準決勝では、今村咲（EMシステムズ）が待っている。「今村さんは手足が長くて、今日の佐藤さんみたいに決まったと思っても絶対返ってくる。今日は本当に負けるところまで行ったので、チャレンジャーの気持ちで明日は臨みたい」。大苦戦で齋藤が「第１シードの呪縛」から解き放たれたかもしれない。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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