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【女子シングルス準決勝】
〇石井さやか（ユニバレオ）　６－４、６－３　●伊藤あおい（SBCメディカルグループ）

■２０歳の伊藤と１９歳の石井はジュニア時代から対戦も多く、何でも言い合える仲だという。この日も自分たちの試合の前に行われていた準決勝の第１試合を２人で観戦していた。「あおいとは何でも話せる仲。試合を全力で戦っても、それは変わらない。合うっていうか、仲がいい感じですね」。準決勝を終えた後も「石井のサービス取れたらすごくねー」と声をかけられたという。

■曇天の下、開いた状態の屋根の照明をつけた状態で行われた。「相手のボールが強かったので押されてしまった。ナイターが苦手なので反応も遅れた」と伊藤は嘆いたが、石井のパワフルなサーブとショットが伊藤の多彩な技を封じた。第１サーブが入った時のポイント獲得率は７７％。サービスエースこそ１本だったが、試合巧者の伊藤から強烈なサーブで甘いリターンを引き出して強打でポイントを奪った。また、対戦を重ねるうちに相手を幻惑するような伊藤にプレーにも慣れて来て、「去年の試合からここに来るだろうというのが読めるようになってきた」のも勝因の一つだ。

■第１セットは先に２度ブレークして５－２とリードしたところで集中力が落ちたのか、ブレークを一つ返されたが、最後はフォアとバックの強打で締めた。第２セットは先にブレークされて１－３とされたところから５ゲームを連取した。記者会見で石井は「自分のアグレッシブなテニスができた。内容も結果もすごくうれしい」と話した。

■今大会は「日本のテニス界を盛り上げたい」という気持ちから出場を決めたという。決勝では齋藤咲良（富士薬品）と当たる。齋藤とは昨年１０月、ＩＴＦワールドツアー・ジュニアファイナルで対戦して、４－６、４－６で敗れている。「あの時はすごく緊張して、自分のテニスができなかった」という石井。「今回はここまでいいプレーができているので、自信も持っていいのかなと思ってます」。齋藤との決勝対決で「大会が盛り上がりそうですね」と問われると、石井が笑顔を浮かべた。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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