The 99th All Japan Tennis Championships

  • 標準
  • 特大
サイト内検索 検索

三菱電機ビルソリューションズ
全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

 Official X Account   Official Facebook Page   Official Instagram Account

最新レポート

【2024/10/11】石井さやかが齋藤咲良との10代対決を制して初優勝

【2024/10/11】石井さやかが齋藤咲良との10代対決を制して初優勝

[女子シングルス決勝]
○石井さやか(ユニバレオ) 6-2,3-6,6-4 ●齋藤咲良(富士薬品)

■大きな分岐点が2度、ないしは3度あった。第1セットは石井の出来が素晴らしかった。4本のエースなど、サーブでもストロークでもパワーで押し、相手に自分のプレーをさせなかった。第2セット中盤に最初の分岐点があった。齋藤がブレークバックに成功、次のリターンゲームでもブレークし、4-2と優位に立った。「我慢」のプレーを続けていた齋藤が、ここぞとばかりに反撃に出た。「目の前に1ポイントに集中」し、押されっぱなしの状況を逆転させた。

■次の分岐点は最終セット、齋藤が先にブレークして、2-1で迎えた第4ゲームだ。30オールのポイントで、齋藤のボレーに石井が追いつき、逆襲のパスを決めた。ゲームがもつれ、3度のデュースの末に石井がブレークバックに成功した。「先にゲームポイントが握れていたら、試合の展開も変わったのかな」と齋藤が悔やんだポイントだ。このあたりから、齋藤優位の情勢が変わり始めた。その後もスコアでは齋藤が先行したが、4-2からの石井のサービスゲームで、齋藤は3度のブレークポイントを逃す。この逸機が決定的な分岐点となった。石井が息を吹き返し、一気に4ゲーム連取、19歳の全日本女王の誕生となった。

■第7ゲームについて、石井は「ファーストサーブが全く入らず、自分の展開ができるポイントが少なかったが、思い切ってやろう、強気でいこうと、1ポイントずつやっていた」と振り返った。一方の齋藤は、「取りたかったが、リターンミスとかストレートのミスも、弱気(のミス)ではなく強気なプレーだった」と後悔はなかった。

■今大会、石井は「自分のテニスをアグレッシブにやること」を課題に臨んだ。印象的だったのは、その堂々とした姿だ。以前はミスを悔やむ姿も見られたが、この大会では、なにごとにも表情を変えなかった。「ネガティブになりやすいところがあるので、ミスしても『今のは打ち切ってミスしたから大丈夫』とか『次の今のサーブはこうしよう』とか、そういうふうに考え方を変えた」と明かした。

■米国のIMGアカデミーのコーチからいつも言われるのは「怖いサヤカ」を出すことだという。自信を持ち、威圧感を出してプレーしなさい、というような意味だろう。今大会、石井はショットで、また態度で「怖いサヤカ」をアピールし続けた。決勝でも、堂々とした態度とポジティブさを失わなかった。「最後まで油断ができない試合だったが、最後に勝ち切ることができてうれしいです」。普通のさやかに戻り、少しはにかみながら、喜びを言葉にした。

■1歳年下、18歳の齋藤も、第1シードで臨んだ大会をポジティブに振り返った。「どの試合もどの試合も精神的に苦しい場面が多かった中で、大丈夫とか、自分ならできると言い聞かせ、準々決勝、準決勝と、負けてもおかしくない状況から勝ったのは、すごく成長できた部分だと思う。出場できてよかったなって思う」。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx

関連リンク

ライブスコア

ライブ配信

テニスファン メルマガ

ページトップへ

本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。

公益財団法人日本テニス協会
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2
Japan Sport Olympic Square 7階