The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2024/10/12】磯村志は伊藤竜馬を破り、初の決勝進出

【2024/10/12】磯村志は伊藤竜馬を破り、初の決勝進出

[男子シングルス準決勝]
○磯村志(やすいそ庭球部) 6-1,6-2 ●伊藤竜馬(興洋海運)

■磯村は「最初から最後まで緊張していて、硬かった。納得したプレーができなかった」という。念願の決勝進出まで、あと一つ。相手の伊藤は引退を明かしており、負ければキャリアが終わる。しかも、万全のコンディションでない様子が見てとれる。集中を妨げる雑念が顔を出しても不思議ではない。しかし、「自分からのミスは絶対になくして、とりあえず(相手に)ボールに触らすぞ、っていうのを意識していた」と持ち味の粘り強さを発揮、この状況での最善のプレーをした。8本のエースを生んだ思い切りのいいサーブに加え、相手を走らせるドロップショットもうまく使った。

■決勝では、これまで2戦2敗の今村昌倫(JCRファーマ)に挑む。「今村選手はストロークが安定していて、破壊力もあるので、(過去の対戦では)打ち切られてしまう展開になった。パワーでは多分勝てないと思うので、どれだけ脚と戦術で相手にストレスをかけられるか。食らいついていきたい」と意気込みを見せた。

■この大会で引退と明かした上で、ここまで4試合を勝ち抜いた伊藤だったが、100%の状態で準決勝を迎えることができなかった。前日の準々決勝のあと、連戦の疲労について「のびのびやれているので、筋肉痛もあまりなく、意外と大丈夫です」と話したが、古傷の左ひざが全力プレーを許してくれなかった。2回戦以降、痛み止めの注射を打って試合に臨んだという。この準決勝でも、第1セットが1-4となったところでトレーナーの治療を受けたが、改善せず、最後まで動きをセーブしながらの試合になった。それでも「いろんな手を使って戦えた。最後だからと思い、戦い抜いた」と悔いなく試合を終えた。

■対戦相手の磯村を「しつこく、いやらしいところにボールを落としてくるので、プレッシャーがかかった。今大会に出ている選手の中で一番ガッツもあり、集中も高く、いいプレーヤー。彼と対戦して(現役を)終えることができてよかった」とほめた。コンディション不良が影響した敗退は不本意なはずだが、「もう全部、この大会で出し切った感じはあるので、ほんとに満足してます」と満足そうに話した。引退を宣言して臨んだ今大会を「ほんとうにいい1週間だった。毎試合、自分が進化、成長していくような大会でもあり、充実して楽しい1週間だった」と振り返った。

■記者会見では現役生活で一番の思い出にロンドンオリンピック出場を上げた。「錦織(圭)君、添田(豪)君と一緒に行けた。一番大きい目標だったので、クリアできたのはすごくよかった」。今後は、すでに取り組んできたコーチ業に加え、ジュニア育成にかかわる準備も進めているという。「ひとまず、ゆっくりして、整理して考えていきたいなと思います」と、トレードマークの柔らかい笑顔で語った。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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