The 100th All Japan Tennis Championships

  • 標準
  • 特大
サイト内検索 検索

 Official X Account   Official Facebook Page   Official Instagram Account

最新レポート

【2025/10/10】岡村恭香が細木咲良を下して初の決勝進出

【2025/10/10】岡村恭香が細木咲良を下して初の決勝進出

[女子シングルス準決勝]
○岡村恭香(橋本総業ホールディングス)[2] 6-3,3-6,6-1 ●細木咲良(原商)[4]

■細木の「持ち球」、すなわち攻撃の起点になる低くて伸びるボールに、岡村がどう対処するか。中途半端に攻めればカウンターの餌食になる。返球が甘くなれば、細木はすかさずコースを変えて展開してくる。細木と準々決勝で当たった18歳の小池愛菜(IMG Tokyo)は強打の持ち主だが、うまく対処できず、細木主導になるラリーが多かった。しかし、経験豊富で、以前は細木と同じクラブを拠点にしていた岡村は難題に答えを出した。

■「同じように低く処理してしまうだけだと、相手の得意な土俵でしかやり合えないので、いかに相手の得意な範囲外に出して戦えるのかっていうのを意識しながら戦った」と岡村が明かした。岡村も低い弾道の質の高いボールを持っているが、これに頼らず、弾道の高さにバリエーションをつけ、ときにはネットを取って攻め立てた。試合中に右太ももを痛めたこともあって第2セットと落としたが、最終セットはプラン通りのプレーを取り戻し、6-1と大差で逃げ切った。

■全日本選手権には6度出場して、3回戦が最高だった。4年ぶりに出場した今大会、準決勝まですべてフルセットの苦しい戦いをものにして、初めて決勝に駒を進めた。「ここまで試行錯誤しながら戦ってきた経験が、ようやくちょっと出せている」と岡村。楽な試合はなかったが、それも「自分らしい」と受け止めている。

■自身の見立てでは、太ももの痛みは「蓄積疲労」によるもの。「気になり始めて隙をつくってしまった」ことでセットを失ったが、「痛みが出てしまったことは逃れられない事実。最後まで戦い抜きたかったので、中途半端な恥ずかしいプレーはしたくない、できるプレーをやり続けるしかないと思った」と覚悟を決めて戦った。この勝利への執念も決勝進出の原動力だ。

■決勝で対戦する清水は、ともに神尾米コーチのもとで切磋琢磨するチームメートだ。「シングルスで何度も対戦し、ダブルスも一緒に組んだ。全てを知り尽くした仲なので、お互いに自分の実力を全部出せるかの戦いになると思う。細かい策なんてなくて、ガチンコでやり合えたら、いい試合ができたらいいなと思う」。ファンが見たいのは、まさにそういう試合だろう。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx

関連リンク

ライブスコア

ライブ配信

ページトップへ

本サイトで使用している画像・テキスト・データ等すべてにおいて無断転載、使用を禁じます。

公益財団法人日本テニス協会
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4-2
Japan Sport Olympic Square 7階