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【2025/10/12】田口涼太郎が市川泰誠を下して初優勝

【2025/10/12】田口涼太郎が市川泰誠を下して初優勝

[男子シングルス決勝]
○田口涼太郎(Team REC)[8] 6-4,7-5 ●市川泰誠(ノア・インドアステージ)

■分岐点は第2セット、市川が5-2とセットオールに追いつくチャンスを握ってからの両者の攻防だった。第1セットは田口のペースだったが、市川が本来のサーブとストロークを取り戻し、前に入って攻める場面が増えていた。勝負は最終セットにもつれるかとも思われたが、田口がここから巻き返す。

■「市川選手が前に来て、押されるようになってきた。僕はちょっと受け身になっていたので、そこもう1回、自分から行こうっていう意識になった」と田口が明かす。オフコートコーチングで「(セットを)取られるなら、(攻めて)行こうぜ」と陣営から声が掛かり、スイッチが入った。「打ち切ろう、相手に(攻撃的なプレーを)印象づけるためにも打ち切ろうっていう感じでした」。

■攻めるテニスを取り戻して最終セットにつなげようという意識が半分、2セット連取で決めてしまおうという意識が半分、といったところか。田口は試合後、「イチかバチかで、ハッタリで行ったのがよかった」と振り返った。第9ゲームでブレークバックに成功、市川優位の状況を引き戻すと、5-5からの市川のサービスゲームも続けてブレーク。結局、5ゲーム連取の猛攻で全日本初タイトルまで走りきった。

■逆転を許した市川は「第2セットは先にブレークできたが、やっぱり、押せているようで向こうの方が勢いがあって、5-2からどんと一気に行かれた。そこの勢いを止めることができなかったのが敗因かなと思う」と話した。大きく引き離しても、市川は田口の攻撃に脅威を感じていたのだろう。序盤から攻め立て、田口は自分のテニスを相手に押しつけるようにプレーした。柔らかいボールタッチを生かし、硬軟織り交ぜたショットを繰り出す市川は、これを受け止めきれなかった。

■今季の田口は右足首の捻挫や右ひじ痛の影響で800位までランキングを落としたが、昨年末には自己最高ランク536位をマークしている。大会前にはコーチとこんな話をしたという。「この大会で優勝した選手がそのあとATPでも(ランキング上位に)上がっている。タイトルをとって自信つけようぜ」。長いキャリアの中では、これも一つの通過点。コート上のインタビューで「一回、仕切り直してグランドスラムを目指したい」と宣言した。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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