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［男子シングルス予選決勝］
○藤井信太（あきやま病院）　6-4,6-4　●鈴木貴男（Team REC）

■両セットとも３－５からブレークで４－５とした。土俵際に追い込まれながら、相手の隙を見逃さなかった。本来の鈴木ならこれで流れを引き寄せただろう。しかし、２セットとも次のサービスゲームを落とし、ストレート負け。３度優勝のベテランは本戦出場を逃した。消化不良に終わった試合に「ブレークされるのはしょうがないが、サーブが取れず、リズムが悪いまま終わってしまった」と鈴木の表情は渋かった。

■この９月で40歳になった。区切りの年だったが、全日本選手権10年連続出場はならなかった。今季は右ひじ痛に悩み、ここまで出場４大会にとどまっている。それでも、イベントで出会うファンや所属先のスタッフに試合を見てもらえることが「一番のエネルギー」と、現役にこだわる。「今の体の状態でどこまできるかという自分への興味、また、自分へのチャレンジというのもある」。大ベテランの巻き返しに期待したい。

（広報委員会）

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