■14日から大阪市のITC靱テニスセンターで開催されるデビスカップ by BNPパリバ ワールドグループ・プレーオフ、日本 - ボスニア・ヘルツェゴビナの抽選会が13日、大阪市内で行われ、出場選手と試合順が決まった。
■初日のシングルス第1試合では日本のナンバーワン、ダニエル太郎(世界ランキング・シングルス72位)がボスニア・ヘルツェゴビナのナンバー2、トミスラフ・ブルキッチ(同240位)と顔を合わせる。第2試合では西岡良仁が相手チームのエース、ミルジャ・バシッチ(同79位)と対戦する。第2日のダブルスに日本はマクラクラン勉(同ダブルス21位)、内山靖崇(同102位)組を起用。ボスニア・ヘルツェゴビナは、シングルスにも出場するバシッチ(同233位)とブルキッチ(同146位)をエントリーした。最終日のシングルスは初日と対戦相手を入れ替え、ダニエル-バシッチ、西岡-ブルキッチの順で試合を行う。
■日本の岩渕聡監督は「ホームで現在のフォーマットでの最後のデビスカップを迎える。満喫しながら、楽しんで戦いたい」と話した。ボスニア・ヘルツェゴビナのブルキッチ選手兼任監督は「ボスニア・ヘルツェゴビナは初めてワールドグループ・プレーオフに臨む。これを誇りに思う。日本はとても強いチームだが、ボスニアのテニスにとって歴史的な試合になる。私たちが勝つことでテニスを始める人が増えることを願う」と国内のテニス隆盛につなげる思いを吐露した。
■日本のエースとして臨むダニエルは「今回は若いチームなので、僕も少しはリードできればと思う。ブルキッチはミスの少ない正統派のテニスで、バシッチはビッグサーバーでフラット系の室内ハードコートが好きそうな選手。バシッチは今年、ATPツアーで優勝している。ブルキッチも安定しているので、危ない試合になる」と気を引き締める。
■西岡は「(左ひざの)ケガが明けて最初のデ杯。選んでいただき感謝している。全力で自分のプレーをして貢献したい」と意気込みを話した。全米オープンで痛みが出た左手は「腱鞘炎の診断だった。順調に回復し、今のところほとんど痛みは出ていない」と開幕に間に合う見込みだ。
■ダブルスに出場する内山は「毎回、ダブルスはカギになるので、ぜひチームに1勝をもたらしたい。地元の北海道が地震の被害に遭い、今も普段の生活に戻れない方がいっぱいいる。少しでも明るい話題が届けられるように、チーム一丸となって頑張りたい」と話した。
■3度目のデビスカップとなるマクラクランは「僕はデビスカップがいつも良い経験になると思っている。チームの戦いがすごく大事になる。いい勝負になると思う」と滑らかな日本語で話した。初めて代表に選出された20歳の綿貫陽介は控えに回ったが「初めてで戸惑いもあるが、どんな形でもチームに貢献し、みんなで楽しく勝ちを取りにいけたらいい」と話した。
■ボスニア・ヘルツェゴビナのエース、バシッチは「日本にはいい選手がそろっているが、我々にもチャンスがあると信じている」と力を込めた。ブルキッチ兼任監督は会場の環境について「昨日(12日)初めて練習したが、コートは非常に遅く感じた。ボールを含めコンディションに慣れるのは大変だが、ベストを尽くす」と話した。
(広報委員会)
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