[シングルス第3試合] ○西岡良仁 6-2,6-0 ●WU Yibing
■1勝2敗とあとがなくなり、西岡は「正直、緊張はあった」と打ち明けた。選手変更により、出てきたのは注目の若手、17年の全米ジュニアを制した19歳のWU。昨年の上海マスターズ2回戦で錦織圭から第1セットを奪った選手だ。ダニエル太郎は開幕前に「危ない選手ばかり」と相手チームを評したが、未知数という要素を加味すれば、彼は最も危険な選手だった。
■しかし、完璧なマインドセットで臨んだ西岡は、中国の新星をスコアの上でも完璧にたたいた。「経験は僕が上、自信を持ってやろうと思った。若い選手には勢いがあり、ハードヒットの選手は波に乗せると怖い。出だしからファイトし、リードしてプレッシャーを与えようと考えた」と西岡。大事なポイントを奪うと「レッツゴー!」と自分を勢いづけ、波に乗った。WUはバックハンドの調子を崩し、一方的な展開となった。「良い形で太郎君に(バトンを)渡せた」と西岡が胸を張った。
(広報委員会)