[ダブルス]
○ゴンザロ・エスコバル/ディエゴ・イダルゴ 7-6(3),6-3 ●マクラクラン勉/内山靖崇
■日本は初日のシングルスで2連敗。両チームの勢いの差がそのままダブルスに映し出された。第1セット6-5からの相手のサービスゲームで日本にセットポイントが3度あったが、エスコバルの巧みなネットプレーとイダルゴのビッグサーブにブレークを阻まれた。このセット、日本ペアはブレークポイントを5度逃し、結局、タイブレークで落とす。
■ブレークポイントのチャンスは多かったが、決して日本が優勢だったとは言えない。第1セットのアンフォーストエラーはエクアドルの7本に対し、日本が13本と倍近かった。第2セットに入ると両チームの安定感に大きく差がついた。相手のアンフォーストエラー4本に対し、日本が16本。また、日本ペアは終始、リターンに苦しみ、相手を楽にプレーさせてしまった。
■イダルゴは「我々は一致団結したチーム。昨日、シングルスのプレーヤーがランキング上位の選手に対していいプレーを見せてくれて、僕たちのモチベーションも上がった」と胸を張った。一方、マクラクランは「第1セットは両方にチャンスがあったが、我々はそれを生かせなかった。第2セットはベストのプレーができなかった」と振り返った。
■内山にとっては昨日のシングルスの敗戦を取り返すチャンスだった。昨晩は選手で食卓を囲み、「逆転を信じて戦おう」と話して気持ちを切り替えた。しかし、シングルスの雪辱はならず、「勝ちを期待される立場でそれができなかったのは申し訳なかった」と悔しがった。
■岩渕監督は「ほんの少し、我々よりアグレッシブだった」と相手ペアをほめた。31歳のエスコバルが柔軟で安定感のあるプレーでペアの柱となった。「彼が堅実なので、僕は攻撃的に危険をおかしてプレーできる」とイダルゴ。信頼感で結ばれ、プレースタイルも噛み合ったエクアドルペア。一方、日本ペアは序盤から気迫が空回りし、歯車の狂いは徐々に広がっていった。
■日本の岩渕聡監督「(ダブルスの対戦は)相手が大切なところでポイントを取ったり、長いラリーでポイント取ったりというのがあった。相手がいいプレーをしたのが敗因だ。左利き対策は十分してきたので、相手がレフティーのペアだったというのは関係ない。エクアドルの選手たちの情報は取っていたが、実際に戦ってみると想像以上に良い部分があった。想定以上のプレーをされたという印象がある」
■エクアドルのラウル・ビベル監督「最後のポイントはボールが入っていたかどうか、ドキドキして見ていた。本当にハッピーだ。選手は長年努力してきたし、経済的なサポートが少ない中で頑張ってきたのを見てきたので、それが報われたのではないかと思う」
(広報委員会)
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