■5日に開幕するワールドグループ(WG)1部「日本対パキスタン」の組み合わせ抽選が4日、パキスタン・イスラマバードで行われた。日本は第1シングルスに綿貫陽介(シングルス世界ランク271位、ダブルス625位)、第2シングルスに内田海智(S318位)、ダブルスには綿貫/望月慎太郎(D417位)をエントリー、パキスタンは第1シングルスに40歳のアイサム・クレシ(シングルス世界ランクなし、D49位)、第2シングルスに41歳のアキール・カーン(ダブルス、シングルスとも世界ランクなし)、ダブルスにはクレシ/カーンのペアを起用した。5日のシングルス第1試合は綿貫とカーンが、シングルス第2試合では内田とクレシが対戦する。試合会場はパキスタン・スポーツコンプレックスの屋外・天然芝コート。
■今回の日本は、チーム内で唯一デ杯代表経験のある綿貫が22歳、内田が26歳、望月は17歳で、控えに回った清水悠太(S340位、D616位)が21歳、島袋将(S470位、D702位)は23歳という構成。岩渕聡監督は「東京五輪とデ杯の兼ね合いを考えて、五輪出場によりチャンスのある上位の選手はランキングポイントを競い合っているので、そちらに集中してもらった。若い選手にはいいチャンスになると思う」と若手中心に選手を選考した理由を話した。綿貫、内田、清水は国内で芝コートを使った合宿をこなして臨んでいて、「相手は強敵だが、しっかり準備してきた。パキスタンに入って5日目になるが、選手たちは芝に慣れてきている」と手応えを口にした。
■第1シングルスに入った綿貫「自分がランキング上ではナンバーワンで呼ばれている。まだエースは荷が重いが、全力を尽くして役割を果たせればと思っている。ジュニアのころから芝の試合に出ているので、芝のコートに嫌な感じはなくて、いい印象の方が多い。会場のコートは芝がきれいに育っていて、ストレスなくプレーできている」
■第2シングルスの内田「上位の選手が五輪のためにツアーを優先して、僕らにチャンスが回ってきた。先輩たちの築き上げてきたものを、何とか次につなげていきたい」
■ダブルスに起用された望月「しっかり準備して、試合は全力で戦っていきたい。(ウィンブルドン・ジュニアのシングルスで優勝するなど)芝は得意でやっている。ここに来てから時間もあったので、コートには慣れてきた。団体戦は好きなので、選んでもらってうれしかった」
■清水「(デ杯代表は)一つの目標だったのでうれしい気持ちがある。いつ順番が回ってくるか分からないので、しっかり準備しながらチームのサポートができればと思っている」
■島袋「出場するチャンスはあると思うので、準備をしっかりしていきたいし、チームが勝てるように行動していきたい」
■日本とパキスタンは過去3回の対戦があり、日本が3連勝している。日本が前回、アウエーで対戦した1984年はクレーコートが選ばれていて、芝コートでの対戦は初めて。
■パキスタンは昨年3月、今回と同じ会場を使って行われたWG1部プレーオフで、スロベニアを破りWG1部に勝ち上がってきた。このプレーオフでは、今回と同様にクレシとカーンがシングルスとダブルスに出場し、3連勝で勝利を決めている。
■今回の対戦は1日目の5日にシングルス2試合、最終日の6日にダブルス1試合とシングルス2試合が組まれていて、3勝したチームが勝者となる。WG1部はデ杯ファイナルの下部に位置し、勝者が来年のデ杯ファイナル予選に進出する。ただ、WG1部が12対戦あるのに対して、ファイナル予選進出枠は10。このため、勝者のうちデ杯世界ランク上位8チームは自動的にファイナル予選出場権を獲得するが、下位4チームは今年11月、残り枠2チームを争う対戦に臨む。
(広報委員会)
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