【デビスカップ by BNPパリバ 2015 ワールドグループ・プレーオフ コロンビア-日本】
コロンビア・ペレイラのデ杯ワールドグループ・プレーオフ日本-コロンビア戦は、19日(現地時間)のダブルスで日本が敗れ、通算1勝2敗となった。日本は、当初の予定通り西岡良仁(ヨネックス)、内山靖崇(北日本物産)組を起用。西岡はデ杯初出場で、ツアーを含めても初のコンビだった。しかし、11年全仏複準優勝のフアンセバスティアン・カバルと、カバルとのペアでツアー4勝を挙げているロベルト・ファラの強豪コンビに第1セットを奪うなど健闘したが、4セットで敗れた。最終日の20日にはシングルス2試合が行われ、エース同士が対戦する第1試合は錦織圭(日清食品)とサンティアゴ・ヒラルド、第2試合はダニエル太郎(エイブル)とアレハンドロ・ファジャの対戦が予定されている。
[ダブルス]
○フアンセバスティアン・カバル/ロベルト・ファラ 6-7(4),6-2,6-3,6-2 ●西岡良仁/内山靖崇
■日本は、予定通りのペア起用となった。西岡はデ杯デビュー戦で、ダブルスは今季個人戦でも2大会にしか出場していない。西岡自身も「自分の得意分野ではない」と認めるダブルスに起用した理由を、植田実監督は次のように明かした。「少ないかもしれないが、ぐちゃぐちゃにして勝てるパーセンテージはある」。
■その作戦は、最初の第1セットで十分に発揮された。西岡が1人だけリズムが違い、それに戸惑ったコロンビア・ペアは、立ち上がりの硬さもありミスを連発。ゲーム5-6で3本のセットポイントを握られたが、それを逃れタイブレークまでもつれると、4-3から西岡のリターンエースと、内山のバックパスが決まり、そのまま第1セットは日本が先取した。
■しかし、時間が経過すると、少しずつ相手のペアが息を吹き返した。植田監督は「第2セットの滑り出しが痛かった。あそこでついて行けてたら」と悔やんだ。第2セット、弱点だった西岡のサービスゲームを2度落とし2-6。そのまま第3、4セットも押し切られた。
■西岡起用には、他の意味もあった。植田監督が「西岡がプレーする重要性を考えた」と言うように、日本選手の若返りが今回のキーだ。それには「(勝つには)厳しいかもしれないが、使っていかないと成長しない」(植田監督)。西岡も「デ杯での初めての試合がアウェー。それがいい経験にもなった」と話す。世代交代を進めるには、植田監督は「どこかで(勝敗については)我慢することも必要」と話した。
■日本が16年ワールドグループに残留するためには、最終日のシングルス2試合をすべて勝たなくてはならない。13年は、同じプレーオフ対コロンビアで、同じ1勝2敗の状況から錦織、添田豪のシングルスで逆転勝ちを収めた。果たして、その再現になるか、今度は錦織、ダニエルの肩に日本の行く末が掛かる。
(広報委員会)