【デビスカップ by BNPパリバ 2016 ワールドグループ1回戦 英国-日本】
大会2日目はダブルス1試合が行われ、日本は内山靖崇(ダブルス世界ランク317位)/西岡良仁(同426位)組がアンディ・マリー(シングルス世界ランク2位、ダブルス同147位)/ジェイミー・マリー(同2位)組にストレートで敗れた。この結果、日本は1勝2敗と後がない状態で最終日のシングルス2試合に臨む。最終日の第1試合では錦織圭(世界ランク6位)とA・マリー、第2試合はダニエル太郎(同87位)とダニエル・エバンズ(同157位)の対戦が予定されている。
【第2日/3月5日 日本 1-2 英国】
[ダブルス]
●内山靖崇/西岡良仁 3-6, 2-6, 4-6 ○アンディ・マリー/ジェイミー・マリー
■英国は予想通りドミニク・イングロット(ダブルス世界ランク32位)に代えてA・マリーを起用してきた。昨年のワールドグループでも準々決勝から3試合、ダブルスはマリー兄弟で白星を稼ぎ、これにA・マリーのシングルス2勝を加えて優勝を勝ち取った英国の「必勝パターン」だ。
■20歳の西岡、23歳の内山という若いペアにはマリー兄弟は予想以上に厚い壁だった。「(メンバー交代に)驚きはなかったが、シングルス2位とダブルス2位のペアにプレッシャーを感じた。A・マリーにはどこに打っても返されるイメージを持たされて、A・マリーからポイントを取るのがすごく難しかった。J・マリーはネットで動いてきて、ミスが少なかった」と西岡が言えば、内山も「予想以上にタフな試合だった。A・マリーのリターンは広角に完璧にコントロールされていたので、リスクを取って攻撃をしなければいけなかった」と応じた。
■内山/西岡組はリスクを取った攻撃的なプレーでサービスキープを狙ったが、どうしてもミスがでた。第1セットでキープが続いた3-4からの西岡のサーブ。30-0とリードしながら、ダブルフォールトから連続失点して最初のブレークを許した。「相手はネットにつめるスピードが速くて、(2人でネットに出られると)どこに打ったらいいか分からない状態だった」という西岡が、相手にネットを取られないよう、深いセカンドサーブを意識しすぎたのが、痛いダブルフォールトにつながった。内山/西岡組は4度、ブレークを許す一方、マリー兄弟からは1度もブレークポイントのチャンスをつかめない完敗だった。
■試合後の記者会見で、英国メディアからは「なぜ錦織を起用しなかったのか」という質問が飛んだ。植田監督は「ここに来る前は(内山/西岡と内山/錦織の)二つのダブルスを考えた。ここに入って練習で両方をやってみて、内山/西岡の方がコンビネーションがうまくいくだろうというのが決定の一つの要因だ」と説明した。「事前に対戦をシミュレーションして、ダブルスは厳しいから最終日のシングルスは二つとも勝たないといけない、というのはできていた。明日はそのつもりで臨む。圭とアンディの試合にすべてをかけている」。植田監督はチームの命運を錦織に託している。
【試合予定】
◆最終日/3月6日午後1時(日本時間6日午後10時)開始
[シングルス第1試合]錦織圭-アンディ・マリー
[シングルス第2試合]ダニエル太郎-ダニエル・エバンズ
※ライブスコアは国際テニス連盟のデビスカップWEBサイトでご覧いただけます
http://www.daviscup.com
※デビスカップは初日にシングルス2試合、第2日にダブルス、第3日に対戦相手を入れ替えてシングルス2試合を行い、3勝したチームの勝利です。第2日以降の出場選手は変更される場合があります。勝敗決定後の試合は3セットマッチに変更され、デ杯の規則に基づき打ち切りとなる場合もあります。
(広報委員会)