■男子国別対抗戦デビスカップ(デ杯)ワールドグループ1部、日本-コロンビアが14、15日の2日間、東京・有明コロシアムで行われる。勝者は25年のデ杯ファイナル予選に進出する。12日には有明コロシアムで両チーム監督がプレドロー会見を行った。日本の添田豪監督は「待ちに待った日本、有明での開催、選手も楽しみにしている。勝負なので勝たなければいけないが、まずは観客の皆さんにいいパフォーマンスを見せる喜びを感じながら、戦いたい」と抱負を述べた。
■添田監督はシングルス、ダブルスそれぞれの選手起用について、「選手たちには伝えた」が、13日の抽選会で明らかにするとして明言しなかった。「ベストメンバーで来たので、すごくぜいたくな悩みだった。自信を持って臨める組み合わせでいける」と余裕を見せた。全米オープンで1回戦を途中棄権した西岡良仁と、中国・上海のチャレンジャーの2回戦で途中棄権の綿貫陽介については「暑さの中での痙攣なので、筋肉的なダメージはそこまでない」として、不安はないという。
■錦織圭は、出場すれば2016年のウクライナ戦でダブルスをプレーして以来8年ぶりとなる。添田監督は「全仏、ウィンブルドンでは試合、練習を見たが、万全ではなかった。パリ五輪での試合を見て、現地での情報を聞いたうえで、出てくれないかという話をして決まった」と招集の経緯を明かした。若手の綿貫、望月慎太郎はデ杯の出場経験はあるが、錦織と同じチームで戦うのは初めてだ。「学ぶことが多いと思う。控え室でのコミュニケーションも含め、今後の財産になる」と添田監督はプラスアルファの錦織効果にも期待している。
■コロンビアのアレハンドロ・ファジャ監督は「決して簡単な対戦ではない。だが、デビスカップは、ランキング以外の要素が働く場合がある。選手はそのチャンスを生かし、いいプレーをしてくれるのではないか。選手は少しレベルを上げてプレーしなければならない。日本が明らかな優位であることは言うまでもないが、頑張りたい」と意気込みを語った。シングルス130位で同国最上位のダニエル・ガランは、世界ランク100位以内への復帰を目指し個人戦を優先するとして、今回、チームに加わらなかった。
■日本代表は西岡良仁(シングルス世界ランキング54位、ダブルス541位)、ダニエル太郎(単92位、複861位)、望月慎太郎(単146位、複1155位)、錦織圭(単205位、複なし)、綿貫陽介(単338位、複453位)。コロンビア代表はニコラス・メヒア(単237位、複394位)、アドリア・ソリアノバレラ(単460位、複1162位)、ミゲル・トボン(単1465位、複2263位)、クリスティアン・ロドリゲス(単なし、複107位)、ニコラス・バリエントス(単なし、複53位)。
■対戦成績は日本の2勝。13年には同じ有明コロシアムで対戦、日本が3-2で競り勝った。15年のアウェーでの対戦でも日本が3-2と逆転勝ち。ファジャ監督は2戦ともシングルスで出場している。日本は2月のワールドグループ1部プレーオフでレバノンを破って勝ち上がった。コロンビアは2月のプレーオフでルクセンブルクを破った。14日にシングルス2試合、15日はダブルス1試合を行ったのち、初日と対戦相手を入れ替えてシングルス2試合を行う。3勝したチームの勝利。
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx