[シングルス第1試合]
〇西岡良仁 6-2、6-4 ●アドリア・ソリアノバレラ
■西岡は第1セットではソリアノバレラのサーブを3度ブレークしたが、第2セットは相手の第1サーブの確率が上がってなかなかチャンスを作れなかった。4-4となった第8ゲームまで1度もブレークポイントを握れない展開だった。ただ、西岡は「少し焦ったが、自分のサーブを堅くキープできていたので、落ち着いてプレーできていたのが今日のキーポイントだった」と振り返った。
■第9ゲームで西岡のギアが一段上がった。そこまでは第1サーブでリターンが甘くなり、ソリアノバレラに3本目を決められるという失点パターンが多かったが、15―15から相手のダブルフォルトでチャンスの芽をつかむと、続くポイントでは第1サーブを入れて3本目でウイナーを狙った相手強打のコースを読んで、フォアのカウンターを見舞った。最後も浅くなったリターンを打ち込まれたが、バックのカウンターで切り返して試合を決定するブレークを果たした。
■ラリーでは相手がフォアを打ちたがっているのが見えたので、スピンでバックにボールを高く弾ませ。ラリーを重ねるほど、ソリアノバレラに強引な回り込みフォアが目立ちミスが増えたのは、西岡の狙い通りだった。「相手からすると気持ち悪い展開だったと思う。やりたいことがはまったかな」。猛暑の中での試合には「常にフルで戦っていると先にバテそうだったので、結構、どこで頑張るかが大事だった。取るところと取らないところは明確に分けていた」。西岡らしさ全開の勝利だった。
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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