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【2024/9/15】西岡良仁が勝利、日本のファイナル予選進出を決める

【2024/9/15】西岡良仁が勝利、日本のファイナル予選進出を決める

[シングルス第3試合]
○西岡良仁 7-5,6-4 ●ニコラス・メヒア

■世界ランク237位のメヒアの頑張りもあって、試合は白熱した。第1セットは一進一退。西岡がストローク戦で丹念にチャンスを作れば、メヒアも粘り強く食い下がった。抜け出したのは西岡。5-5からブレークに成功。「相手を探りながらのスタートで、出だしはよくなかったが、少しずつペースをつかんだ。最終的に相手が崩れると思いながらのプレーだったが、予想通り、終盤リードして取った」と、計算通りの展開だった。

■第2セットは様相が違った。相手の「開き直った感じのプレーが上手く入ってきた」(西岡)と、0-4まで離された。しかし、このとき西岡は、勝利が近づいていると実感じていた。「完全につかんだ」と、相手の特徴は把握できた。しかも、メヒアは異変を起こしている。「けいれんに近い状態」(メヒア)で、体力を使い果たした様子が目に入った。西岡は確信する。「(場合によっては)ファイナルセットに行ってもいい。絶対勝てる」。そうして、6ゲーム連取の逆転劇を演じてみせた。

■西岡が見せたのは、目的から逆算したプレーだ。「デビスカップは過程より勝利が大事」と西岡。だから、徹底的に、負ける確率の低い試合の進め方を選んだ。「できる限り長くしようと。なるべく決めないように、なるべくデュースが続くように」。真綿で首を絞めるように、という常套句があるが、西岡が見せたのはそういうプレーだ。ただ、こんな戦い方は、どれだけセオリーを勉強しても、できるものではない。

■「メヒア選手がデ杯で強いのは知っていたが、気持ちを前面に出し、ランキング以上の試合をしてきた。その中でもヨシは耐えて耐えて、よく勝ってくれた」と添田豪監督もチームのエースを称えた。今回は経験豊富な選手がそろったが、添田監督は開幕前に「西岡中心のチーム」と言い切った。それだけ信頼するのは、西岡がこういう戦い方ができると分かっているからだ。その期待に十分応える、シングルス2勝目だった。(秋山英宏)


■メヒアのコメント「とてもタフな試合、フィジカルの戦いだった。第1セットは5-5からひどいゲームをしてしまい、彼にセットを上げたような形になった。第2セットはけいれんに近い状態だった。体力を使い果たした。今までこんな状況を経験したことはない。いつもの動きができなくなったが、このレベルの選手と渡り合っていくには、もっとハードにトレーニングしなければいけないと感じた」

■コロンビアのアレハンドロ・ファジャ監督「とてもタフな敗退になった。大接戦だった。いろいろ考えると、2勝2敗で最終戦にもつれる可能性はあったと思う。素晴らしいプレーをした日本チームには祝福の言葉を贈りたい」

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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