■デビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ(16日~18日)の組み合わせ抽選が15日、会場の大阪・靱テニスセンターで行われた。日本はシングルスにダニエル太郎(単世界ランキング88位)と西岡良仁(同96位)を起用、ダブルスには錦織圭(単5位、複818位)と杉田祐一(単98位、複640位)をエントリーした。ウクライナはシングルスにアルテム・スミルノフ(単321位)とイリヤ・マルチェンコ(同50位)を起用、デ杯で実績豊富なセルジー・スタホフスキー(単105位、複344位)はダニロ・カレニチェンコ(単657位、複419位)と組んでダブルスに出場する。
■日本の植田実監督は「錦織を外したのは、疲れが残り、昨日の練習も私の目で見て、もう少し時間が必要だろうということと、若い二人(ダニエル、西岡)の動きがいいこともあって決断した。第3日のチェンジもありうるので、それも頭に入れて3日間を戦いたい」と話した。
■初日のシングルス第1試合は、ダニエルとスミルノフが対戦。ダニエルは「チームに良い流れを出していきたい。調子はすごくいいし、チームの雰囲気もあるので、保って頑張りたい。スミルノフはATPチャレンジャーで同じ大会に出ている選手。結構、前に出てくると思う。ランキングは高くないが危険な選手」と気を引き締めた。スミルノフは「ケイとやると思っていたので驚いた。タロウもいい選手、対戦を楽しみにしている」と話した。
■第2試合に登場する西岡は「デ杯のシングルスは初めてなので緊張感もあるが、モチベーションも上がり、いい状態で臨める」と意気込んだ。マルチェンコには今年2月、米国メンフィスで快勝している。「ビッグショットはないが安定したプレーで、崩れない。崩すのが大変だが、ラリーに持ち込めば分がある」と自信を見せた。マルチェンコは「西岡は若くて将来性のある選手。メンフィスでは私も調子がよくなかったが、屋内のメンフィスより遅いコートなので、勝機はある。五分五分だと思っている」と話した。
■ダブルスで登場する錦織は「3人とは組んだことがないので多少、不安要素はあるが、みんなダブルスもできる選手。僕自身、ボレーの調子が良く、ネットプレーが増えている。ダブルスは休んでいるが、できないわけではないので、試しながらやっていきたい。(対戦する)スタホフスキーはボレー、ネットへの出方などダブルスがうまい。マルチェンコは得意ではないと思う。そこを考えて試合をしたい」と話した。
■錦織とペアを組む杉田は「持ち場でベストを尽くすのがチーム戦では大切。即席ペアだが、できることに最大限取り組みたい。スタホフスキーはサーブがいいが、(錦織とは)お互いリターンが得意なので、試合中に話し合ってフィットさせていきたい」。この夏、好調を維持しているだけに、表情にも自信があふれる。
■デ杯ウクライナ代表で通算勝利数、出場回数など多くの項目で歴代1位のスタホフスキーは「ケイとダブルスでプレーできるのは楽しみ。デ杯のダブルスを経験しているのは大きなアドバンテージになる」と話した。状況によってはシングルスでの起用もあるだろう。男子ツアーで大物食いとして知られるくせ者が、対戦の鍵を握る存在になるかもしれない。
[第1日]
[シングルス第1試合]
ダニエル太郎-アルテム・スミルノフ
[シングルス第2試合]
西岡良仁-イリヤ・マルチェンコ
[第2日]
[シングルス第1試合]
錦織圭/杉田祐一-ダニロ・カレニチェンコ/セルジー・スタホフスキー
[第3日]
[シングルス第1試合]
ダニエル太郎-イリヤ・マルチェンコ
[シングルス第2試合]
西岡良仁-アルテム・スミルノフ
※出場選手はデ杯のルールに基づいて変更される可能性があります。
(広報委員会)