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【2017/9/18】杉田祐一がストレートで勝利、日本のワールドグループ残留を決める

【2017/9/18】杉田祐一がストレートで勝利、日本のワールドグループ残留を決める

[シングルス第3試合]
○杉田祐一 6-3,6-2,6-3 ●チアゴ・モンテイロ

■序盤は硬さも見られ、第1セットは先にブレークを許した。しかし、杉田には情勢を客観的に見る冷静さがあった。「出だしはあまりよくなかったが、内容は自分がコントロールできると思っていた」と杉田が明かした。重いトップスピンでチャンスを探るモンテイロに対し、「僕が中に入ったら相手は劣勢になると計算できた」。思い描く展開になるまで時間はかからなかった。1-3から5ゲーム連取で第1セットを先取。さらに第2セットも4-0まで引き離し、優位を不動のものにした。

■第3セットは1-3と先行を許したが、再び5ゲーム連取で一気にゴールテープを切った。「どうだ!」という表情で杉田は両腕を掲げた。「ダブルスは強い選手のペアに対してタフな試合になったが、二人が頑張っているのを見て、絶対に僕が決めようと思っていた」と杉田。初めてエースとしてデ杯に臨んだが、初日第1試合でチームに勢いをつけ、最後はチームの勝利を決めた。「ランキングを見たら僕が2勝しなければいけない状況だった。その責任を果たせたことはうれしく思う」と胸を張った。

■18年にはデ杯で実績のある錦織圭、西岡良仁、ダニエル太郎がチームに戻る可能性もあるが、杉田は「50位に入っていてメンバーに入れないとなったら、面白い状況」と不適に笑う。もちろん、席を明け渡すつもりはない。「自信はあるし、プレッシャーのかかった場面ですごい大変だったが、やり終えて充実感がある。来年、チームに入れるように自分もアピールしなくてはいけない」。エース争いが厳しくなればなるほど「面白い」チームになる。来季のWGでの戦いが今から楽しみだ。

■日本の岩渕聡監督「初日に2勝できたことが大きかった。雨で2日間(試合が)なかったが、(初日の試合で)消耗した二人が回復できた。ダブルスの二人はいつ試合があるかわからない難しさがあったが、しっかり調整し、強いプレーヤーといい試合をして、初日に作った流れを途切れさせずにシングルスの杉田につないでくれた。(錦織圭、西岡良仁を欠いての勝利)日本の層の厚さを感じていたが、実際にプレッシャーのかかる試合でしっかりWGに残れたのは自信になる」

■ブラジルのジョアン・スベスチ監督「日本がうわてだった。金曜日のシングルスも(最終日の)杉田も素晴らしかった。チアゴ(モンテイロ)はよくなかったが、それもゲームのうちだ。WGのプレーオフはタフな戦いだ。ビジターはサーフェスも選べず、長い旅行を強いられる。試合内容もタフだ。今後はいい成績を収めたい」

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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