The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
[男子シングルス3回戦] ○田沼諒太(ワールド航空サービス) 7-6(3),6-2 ●斉藤貴史(橋本総業ホールディングス)
■二人は相生学院高校の同窓生、斉藤が一つ先輩だ。「背中を見て頑張って練習に取り組んでいた」と田沼。14歳以下のワールドジュニア、16歳以下のジュニアデビスカップの日本代表をつとめた斉藤は、田沼の目標だった。プロになった二人は昨年、フューチャーズで初対戦、田沼が最終セットのタイブレークを制して勝った。田沼は今年、幼い頃にテニスを始めた楠テニスクラブに拠点を移し、手出しのボールで基本練習を繰り返した。その練習で「ベースラインの中に入ってどんどん打っていくテニス」を身につけたという。マレーシアのフューチャーズでプロ初優勝を果たし、最新の世界ランキングは546位、斉藤の580位をわずかに上回る。
■田沼は「楽しみにしていた」先輩との対戦を満喫していた。斉藤は持ち前の粘りを見せたが、田沼は思い切りのいいグラウンドストロークで相手を押し込んだ。斉藤が1球打つたびに声を出して気合いを入れれば、田沼は静かにゲームを進め、節目のポイントでは突然、雄叫びを上げた。
■分岐点は第1セットのタイブレークだった。「積極的に行って、ミスをしたとしても自分で終わらせることができるように、自分から攻めていくようにした」。アグレッシブなテニスで流れを引き寄せた田沼は、最後まで主導権を手放さなかった。「終始、自分から攻める思い切りのいいテニスが貫き通せた」と田沼。尊敬していた先輩からの「自信になる」1勝だった。
(広報委員会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx 「日本テニス協会公式ブログ」はこちらから! http://jta.blog.so-net.ne.jp/
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