The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2019/10/26】ママさんプロの西村佳奈美は競り負ける

【2019/10/26】ママさんプロの西村佳奈美は競り負ける

[女子シングルス1回戦]
○上田らむ 7-5,7-5 ●西村佳奈美

■23歳の西村には4年ぶりの全日本選手権となった。旧姓の「辻」で2015年大会に出場、その後、一度現役を引退し、結婚、出産を経て昨年から再びラケットを握っている。失意の中での引退だった。2010年、国内最年少の14歳でプロに転向、2011年全豪オープン・ジュニア16強など海外のジュニア大会で結果を残し、将来性が高く評価された。ところが、周囲の期待は10代選手には重すぎた。父親の熱心さもかえってプレッシャーになった。しかし、出産を経てテニスへの思いが再燃、息子にテニスをする姿を見せたいという気持ちも芽生え、再びラケットを手に取った。

■久しぶりの有明のコートで、トップスピンの効いたフォアハンド、高速のバックハンドと、ショットの質の高さを披露した。しかし、WTAランキング614位の上田からセットを奪うことはできなかった。西村は「第1セットも第2セットもどっこいどっこいだったが、大事な場面でアンフォーストエラーが増えてしまった。相手より気持ちが引いていたのではないか。相手がギアを上げてきたときに付いていけなかった」と反省の言葉を並べた。

■出産後に20㎏も体重が増え、ピーク時の体力はまだ戻っていない。遠征中は夫が子供の面倒を見てくれるが、家を空けるのは「2、3週間が限界」。育児とテニスの両立は「正直、大変」だという。それでも「テニスが楽しくて仕方ない。楽しんでやっている」。14歳からずっとプレッシャーと闘ってきたが、引退からテニス観が180度変わった。「ママプレーヤーとしてグランドスラムに出る」。今の一番の目標だという。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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