The 99th All Japan Tennis Championships
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権99th
[男子シングルス1回戦] ○竹島駿朗(Team REC) 6-4,6-4 ●福田勝志(LUCENT ATHLETE WORKS)
■緊迫した接戦が終わると、観客から拍手が降り注いだ。予選を突破して7年ぶりに本戦を戦った43歳のプロ、福田は競り負けたものの、「一言で言うと、最高でした。コロシアムに入れていただいて感謝しています」と笑みを見せた。
■過去3度ベスト8入りした左利きは、ボールを押し出すようなストロークとスライスショットを根気強く重ねて、相手の焦りを誘う粘りが身上だ。ラリーは長く、ベテランらしい体力をセーブするテニスとは真逆でも「全日本に出た時から、このスタイルなので」と言う。第1、第2セットとも互いにブレークがあり4-4までは競り合うも、9ゲーム目をブレークされた。厳しいボールは自分を鼓舞するような声を上げながら返球し、気力は最後まで切れなかった。だが、ネットに出るのを増やした竹島に前後左右に走らされ、押し切られた。「悔しさもありますけど、充実感もあります」。2セットで2時間3分の試合時間が粘りのテニスを物語る。
■9月に得意のストロークが不振に陥ったという。そんな時に、楽天オープンを1日だけ観戦することができ、添田豪と対戦するノバク・ジョコビッチのプレーを生で確かめた。「ためがあって、ボールに入ってからの間がある。基本的なことかもしれないけど、自分で感じて取り入れたら、調子が上がってきた」。きっかけをつかみ、6年続けて跳ね返され「厳しいかなと思っていた」壁を突破。40代で本戦出場という一つの目標を達成した。
■だが、目指すところはまだ先にある。「予選も入れるとシングルスで24年出続けている。四半世紀、来年は絶対に出たい」。さらに「今、94回大会なので、100回大会に出るというのが、その先の目標」という。「若い人で大学を出たからやめる、とか聞くと寂しくなる。自分からここまでやるとか、線引きはしたくない。やれるところまでやりたいなと」。プレーだけではない。キャリアにも粘り強さが光っている。
(広報委員会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから! http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx 「日本テニス協会公式ブログ」はこちらから! http://jta.blog.so-net.ne.jp/
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