The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2019/10/31】第2シードの今井慎太郎が初の8強入りを果たす

【2019/10/31】第2シードの今井慎太郎が初の8強入りを果たす

[男子シングルス3回戦]
○今井慎太郎(イカイ) 6-2,4-6,6-2 ●羽澤慎治(慶應義塾大)

■第1セットは今井の攻勢が目立った。気迫あふれるプレーに押されたのか、羽澤にミスが目立った。しかし、第2セットは今井のプレーがおとなしくなる。サービスキープが続いて迎えた第10ゲーム、羽澤が初のブレークポイントを生かしてブレークに成功、セットを取り返した。

■ここで立て直したのが今井の勝因だ。最終セット、今井はポイントを奪うたびに吠えた。ラリーが決着するかしないかのタイミングで、コロシアムに大声が響いた。「第2セットは自分のよさであるアグレッシブなプレーが欠けていた。声を出すことでそこをもう一回、引き出せた」。学生テニスで培った気迫を前面に出す戦い方は、長所の一つだと自覚している。それを全日本選手権の舞台で披露、1-2から5ゲーム連取で決着をつけた。

■第2セットは余計だったが、内容は悪くない。相手に許したブレークは一度だけ。ファーストサーブ時のポイント獲得率は79%、セカンドサーブでも70%と力強いサービスゲームを見せた。リターンゲームでは羽澤の武器であるサーブを攻略、4度のブレークを成功させた。第2シードにふさわしい、堂々たる勝利だった。

■実は全日本選手権の3回戦は鬼門だった。ベストコンディションで臨めないことが多かったとはいえ、昨年まで4年連続ベスト16止まりと不本意な成績が残っている。「壁を乗り越えたい、ここが山場」と臨み、難関をクリアした。もちろん、それだけの土台を作ってきたことも見逃せない。今年はITF3大会に優勝し、最新ランキングは自己最高に迫る374位。今春からATPチャレンジャーに出場する機会が増え、「上の大会に挑むことで成長できる」と実感している。5年越しで越えた8強の壁。ゴールまで一気に走りたいところだ。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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