The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2024/10/13】今村昌倫が磯村志をストレートで破り初優勝

【2024/10/13】今村昌倫が磯村志をストレートで破り初優勝

【男子シングルス決勝】
〇今村昌倫(JCRファーマ) 7-6(6)、6-4 ●磯村志(やすいそ庭球部)

■第1セットを先取して、第2セットも相手サーブを2度ブレークして4-0としたあたりで今村の足がつり始めた。「2-0とか3-0のタイミングでふくらはぎや諸々がやばいかなと思い始めた」という今村。4-1のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取った。「その時は左足の前ももだけだったが、いろいろ対応してもらっている間に右足もやばいみたいになってきた」。ここからは足をかばうようなプレーになって、磯村に2度ブレークを返され、5-4まで迫られた。

■「回復するタイミングもあったが、ちょっと動いたらどっかがつり始めるみたいな感じ」だったという今村は、第3セットに持ち込まれたら勝機はないと考えていた。「チャンスがあるとすれば5-4から。そのタイミングで体の状態も良くなって、無理をしてでも取りに行こうと思った」。第10ゲームでは、磯村がダブルフォルトを犯すと、一発勝負のリターンも決まった。さらに、磯村の際どいショットがサイドラインを割り、最後は磯村のバックがネットにかかった。優勝が決まると今村はコートに大の字に倒れこんで喜びを表現した。

■決勝の緊張から2人とも動きが硬かった。第1セットはともに3度相手サーブを破るブレーク合戦。ラリーは互いに相手を振り回す展開で、簡単にポイントが決まらなかった。第1セットは99ポイント、1時間17分を要するロングセット。「第1セットは何とか押し切れたが、緊張感もあり、体的にもきつくて、僕の方に先にガタが来てしまった」と今村は振り返った。

■一方、長いラリーの消耗戦を挑んでいた磯村は、今村に異変が起きると「なかなか崩れてくれないなという中で、やっと来たという気持ちがすごくあった」。第2セット第10ゲームでサービスをキープすれば勝利を大きく引き寄せられる場面では、「なんかいけるかなというのがよぎっちゃって、消極的になったのかも」と悔やんだ。

■今村が4年前に経験した決勝は、コロナ禍で無観客だった。「今年はちゃんと観客も入ってくれたし、その中で優勝できて心の底から嬉しい」。今村は今年、ITF大会での初優勝も果たした。「今後はチャレンジャーを主戦場に戦っていきたい。その先のグランドスラムといった舞台でも戦いたい」。全日本のタイトルを糧にステップアップを図る。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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