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【男子シングルス２回戦】
〇熊坂拓哉（イカイ）［５］　７－６（３）、３－６、６－１　●山中太陽（EMシステムズ）

■２年連続でベスト８に勝ち上がった第５シードの熊坂が、「風が強くて難しいコンディションだったが、その中でも集中を切らさずいいプレーができた」と振り返った。「山中選手がいいプレーをしている時間が長かった。僕もちょっと引いてしまって、ミスを期待する気持ちになったところもあった」という第２セットは、第５ゲームでは「風が強くてコンタクトがはずれてしまった」ために、ゲーム途中でコートを離れるアクシデントもあった。ただ、「１、２セットの反省を生かして、ボールの深さを出す、相手を動かす。この２つを意識した」という最終セットは、立ち上がりから５ゲームを連取して勝負を決めた。

■それまで７００～８００位台だった世界ランクを昨年、４００位台に上げた。守備的だったプレーを見直し、「動きのスピードを上げることで、攻めに転じる速さが増し、守備の範囲も広がった。それでより攻撃的にプレーができるようになった」と熊坂はいう。１、２回戦ともフルセットにもつれる内容には、「最近はプレーがあまり良くなかった」と明かしたが、「ファイナルセットを２試合して、次につなげられたので気にしていない。少しずつ良くはなってきた感覚もある」とつけ加えた。

■「あまり国内の大会に出ないので、日本でたくさんの人に見てもらえるのは特別な感じがする」という全日本。「特別な感じでプレーすると僕は勝てないので、いつもの大会と同じような気持ちで臨んでいる。あまり先を見ないで、一戦ずつ目の前の試合でベストを尽くすことだけ考えている」。４度目の出場となる２６歳は平常心を強調した。

（日本テニス協会）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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