The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2016/10/27】18歳の綿貫陽介が、11年覇者で第1シードの守屋宏紀を破る

【2016/10/27】18歳の綿貫陽介が、11年覇者で第1シードの守屋宏紀を破る

[男子シングルス3回戦]
〇綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー) 6-3,6-2 ●守屋宏紀(北日本物産)

■守屋のフラット系のボールが何度もネットの白帯を叩いた。ショットの精度に定評のある守屋だが、彼らしくないミスが続く。18歳のホープが第1シードに挑んだ注目のカードは、予想外の展開になった。守屋のサービスブレークで始まったこの試合。3-1からの綿貫のサービスゲームでも2度、ブレークポイントがあったが、これをしのいだ綿貫が5ゲーム連取で第1セットを6-4で奪う。守屋のギアは上がらず、流れは最後まで変わらなかった。

■守屋は「出だしはいい感覚だったが、数ゲームやっていくうちに体の切れがないのを感じてしまい、そこからパフォーマンスが落ちてしまった」と苦しんだ試合を振り返った。先週は中国・寧波のATPチャレンジャーで準優勝。帰国後、初めて会場に入ったのが、初戦が組まれた25日だった。「タイトなスケジュールでやっていて、シーズンも終盤、疲れはどうしても残っている」。体が動かなければ、気持ちも充実してこない。思うようにならない自分の体とショットに「いらだちもあった」と明かした。

■11年に一度、全日本のタイトルを手にしている守屋。今大会への出場は「正直、難しい決断だった」と打ち明けた。166位の世界ランクを上げることが差し迫った目標だ。「以前はどうしてもほしいタイトルだった。今回、決してモチベーションがなかったわけではないが、(意欲をかき立てる)理由を探すのが難しかった」。厳しい日程の中、心身両面の準備不足は隠せなかった。

■第1シードを破る快挙にも綿貫は「そこまで調子はよくなかった」と、浮かれたところはない。「守備が多くなってしまった。打っていくボールの質もよくなかった」と反省の言葉を続けた。自己採点が厳しいのは、もともと「自分が勝つという自信を思って入った」からか。相手の強行日程も分かっていたし、自身の好調も自覚していたのだろう。しかも、「相手をよく見れていて、何が嫌なのかも見えていた」。当たって砕けろ、ではなく、勝利を見据えて臨み、その通りの結果を出すのだから、この18歳、ただ者ではない。

■「強くてタフな選手ばかりで大変だが、今日の勝ちにそこまで満足できていない。次の試合の準備はできているので、勝つという目標をブラさず、最後まで戦いたい」。大会の主役に躍り出た新鋭が、完全燃焼を宣言した。
(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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