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［男子シングルス準々決勝］
○徳田廉大（イカイ）　7-5,6-3　●伊藤竜馬（興洋海運）

■上位シード同士の対戦は第５シードの徳田に軍配が上がった。第１セットは徳田が先行し、伊藤が追いかける展開。５－２まで離した徳田がペースをつかむかと思われたが、王手をかけてのサービスゲームでブレークを許した。「ニューボールになっていたので、竜馬さんのボールが伸びてきた。少し固くなった」と徳田。試合はにわかにもつれたが、６－５から伊藤のサービスゲームを再びブレーク。「５－３で仕留められなかったが、落ち着いてプレーできた」と、しっかり締めた。第２セットは第４ゲームでブレークに成功。気落ちしたのか、伊藤のプレーがやや淡泊になり、徳田がそのまま押し切った。

■ここ数年は故障との戦いが続く。全日本選手権では18年に準優勝したが、その後は思うような結果を残せず、故障が増えたこともあって21、22年は欠場した。だが、「けがで苦しみ、この先どうしようかと考えたときに、全日本のタイトルは取っておいたほうがいい」と思い直した。この夏はフューチャーズの出場を見送り、左膝の故障の治療に専念、「この大会に懸けるという思いで準備した」という。

■４強入りを決め、「もう、本当にうれしいです」という言葉に実感がこもる。３カ月ぶりの公式戦で「体力的に厳しい部分はある」が、試合勘に問題はないという。準決勝ではベスト４は５度目という強豪、第９シードの片山翔（伊予銀行）と対戦する。「自分が守り、相手が攻めの攻防になると思う。やることを明確にして臨みたい」と５年ぶりの決勝進出に挑む。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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