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創立100周年 会長メッセージ

山西 健一郎 日本庭球協会として創立された公益財団法人日本テニス協会は、本日、100周年を迎えました。これもひとえに、テニスファン、選手、役職員、審判員、指導者、スポンサー、メディア、各種テニス団体をはじめ、本協会とともに歩んでくださった皆様方のおかげであり、心より感謝を申し上げます。また、国、監督省庁、そして内外スポーツ統括団体の皆様にも、様々なご支援をいただきました。あらためて謝意を申し上げます。

 日本テニス協会は、男子国別対抗戦であるデビスカップに参加する資格を得るため1922年3月11日に設立され、その年に第1回全日本テニス選手権大会が始まりました。日本庭球協会設立の財政の礎となったのは、前年のデビスカップ戦での入場料配分金であり、世界を驚愕させた日本のデビスカップチャレンジラウンド進出の立役者となった熊谷一弥、清水善造、柏尾誠一郎の三選手は日本テニスの先駆者となりました。

 以降、1942年から戦時下での活動停止はありましたが、戦後は他のスポーツに先駆け1945年に日本庭球協会は再発足を果たし、1946年には全日本テニス選手権大会が再開されました。1950年には国際ローンテニス連盟(当時)に復帰、1980年には財団法人へと改組され、名称が日本テニス協会に変更されました。そして2012年には公益財団法人日本テニス協会へと移行し、現在に至っています。こうして、一世紀に及ぶ先人たちの努力の結果が、普及・育成・強化・大会運営・テニス基盤や環境整備等を行う中央競技団体としての本協会の現在の活動につながっています。

 本協会創立100周年は、新型コロナ感染拡大のさなかに迎えました。この2年間、コロナ禍により事業の中止、縮小、延期を余儀なくされてはいますが、中・長期的には本協会事業は拡大、深化、多様化してきています。また、本年はスポーツ団体の組織運営適正化を求めるガバナンスコード完全適合化に向けた準備の最終年となりますが、本協会は、加盟団体、協力団体と連携を保ちながら様々な改革を開始しています。改革の原点とすべく、昨年6月には協会の理念をビジョン、行動指針とともに決定しました。

わたしたちはテニスを通じて、人と人、国と国とをつなぎ、その素晴らしさを伝え、すべての人が健やかで幸福な人生を享受できるような、多様性と調和のある社会の実現に貢献します。


 本協会は、2019年12月に100周年記念事業準備委員会を設置し、準備を進めてきました。しかし、新型コロナの影響、その対策などによる財政課題もあり、記念事業は縮小、限定されたものとなり、また実施時期も新型コロナに関わる社会情勢次第となっています。

 そうしたことからも、本日、私は日本テニス協会創立100周年に当たり、会長談話という形で皆様方にお礼とご挨拶をさせていただく次第です。新たな100年に向け、日本テニス協会の諸活動に対し、改めてご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

公益財団法人日本テニス協会
会長 山西 健一郎
(2022年3月11日記)

公益財団法人日本テニス協会 <理念・ビジョン・行動指針>はこちら

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