The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2022/10/30】今井慎太郎が関口周一をフルセットで破り、初優勝

【2022/10/30】今井慎太郎が関口周一をフルセットで破り、初優勝

[男子シングルス決勝]
○今井慎太郎(イカイ) 7-5,4-6,6-3 ●関口周一(Team REC)

■3セット計31ゲームは、全日本選手権の男子シングルス最多ゲーム数(3セットマッチ)には2ゲーム及ばなかったが、頂点を争うにふさわしい2時間45分の熱戦だった。セット序盤に先行した選手が結果的にそのセットを制したが、どのセットも、終盤までどちらに転ぶか分からない競り合いが続いた。

■過去の対戦成績は今井の4勝2敗。今井のパワーが関口の多彩な技術と戦術を打ち砕くことが多かった。その構図をなんとか覆そうと、関口はあえて真っ向勝負を挑んだ。トップスピンやスライスを駆使してかわすのではなく、「しっかり刺さるようなボールで打っていく」。伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)を破った準決勝と同じ戦術を採用したのだ。

■関口が時間を与えてくれない分、今井が最大の武器であるフォアの強打を決める回数は減った。「戦術は関口選手の方が上回ってたんじゃないか」と今井。しかし、勝負を分けるのは技術、戦術だけではない。初めて決勝に進出した関口に対し、今井には昨年の経験(準優勝)があった。今井は「独特の雰囲気とか、間違いなく緊張する場面も出てくるのを分かっていたのは一つのアドバンテージだったのかな」と振り返る。

■さらに今井が「少し上回った」と話したのがメンタル面だ。接戦を制した準決勝同様、「ファイトした」という関口だが、今井も「気持ちだけは負けないように、引かないようにっていうのを心がけていた」。総獲得ポイント数は今井が102、関口が98の僅差。今井の精神力が4ポイントの差をつけたと見ることもできる。

■今井の全日本選手権初出場は2010年。18年の3回戦から8強、4強、準優勝と毎年1段ずつ階段を上り、29歳で頂点に到達した。4年制大学を卒業した選手の男子シングルス制覇は1987年の西尾茂之以来35年ぶりだった。「大学の4年間は決して無駄じゃないと次世代に伝えたい。自分のこの活躍が胸に響けばとも思っている」。次の目標はグランドスラム出場だ。みずからを「不器用」という遅咲き選手の挑戦が続く。その背中を追う後輩や、刺激を受ける選手仲間が大勢いるはずだ。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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