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［女子シングルス準々決勝］
○加治遥（島津製作所）　6-3,6-0　●宮田萌芳（早稲田大学）

■大学生の宮田は予選を勝ち上がり、ノーシード選手で唯一、８強入りした。２回戦では第５シードの松田美咲（橋本総業）を破る番狂わせを演じている。狙いすましたカウンターの質の高さと粘り強さが、第１シードの加治をどこまで苦しめるかが焦点だった。第１セットはそのカウンターと、機を見て前に入るプレーでポイントを重ねたが、加治はあわてなかった。フォアハンドでもバックハンドでも、正確なウィナーをライン際に決めた。ファーストサーブ時のポイント獲得率は86％に達し、宮田に一度もブレークポイントを握らせなかった。

■「しっかりラリーして、最終的には自分のペースに持っていけた。攻められる場面があっても、そこで１球多く返せば相手のミスも誘えると思ってラリーしていた」と加治。気持ちの支えになっていたのは「自分は走れる選手なのだから、走らされたから焦って攻め急ぐ必要はない、打たれてもフィジカルで対抗できる」という自信だ。この自信、自負が自己最高ランク213位（23年９月）に押し上げた。第７シードの清水映理(東通産業）と対戦する準決勝でも、フィジカルが鍵になるのは間違いない。「ガッツも負けないように、フィジカルも負けないように」と、過去に２度阻まれた決勝の壁に挑む。

（日本テニス協会広報部）

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