最新レポート

［男子シングルス準々決勝］
○白石光　6-4,7-6(4)　●磯村志（やすいそ庭球部）

■所要時間２時間弱、スリリングなラリーの連続だった。第１セットは序盤にブレークに成功した白石が逃げ切ったが、第２セットは両者がサービスゲームをキープ、タイブレークでは磯村がミニブレークで４－３と先行したが、ここから白石が４ポイント連取で勝利をたぐり寄せた。「気持ちで逃げないことだけだった。（相手のプレーは）ずっと嫌だった」と勝者は安堵の表情を見せた。

■最大の見どころは息詰まるようなバックハンドのラリーだった。両者、バックハンドには絶対の自信を持つ。どちらが先に仕掛けるか、ダウン・ザ・ラインに展開するか、観客も息をのんで見守った。「ただクロスに打ってるだけじゃなくて、ずっと駆け引きをしている感覚だった。すごい疲れました」と白石。３回戦で第１シードの関口周一（Team REC）が苦しんだのも磯村のバックハンドだった。「先に押し込むっていうのは最後まで意識した。正直、最後はがむしゃらにやってただけ」という白石が辛うじて打ち勝った。

■21、22年と２年連続ベスト８の白石が初の４強入りを決めた。「去年、一昨年は、まだ学生だったし、心のどこかで『よくやったな』っていうのもあった。（４強入り）はうれしいし、満足しそうだが、気持ちを抑えて頑張ります」。決勝進出を懸けて、予選から快進撃を続ける上杉海斗（江崎グリコ）と激突する。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
http://www.jta-tennis.or.jp/tennisfan/tabid/105/Default.aspx