The 99th All Japan Tennis Championships

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三菱電機ビルソリューションズ
全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2023/11/5】第5シードの徳田廉大が第7シードの白石光を破り優勝

【2023/11/5】第5シードの徳田廉大が第7シードの白石光を破り優勝

[男子シングルス決勝]
○徳田廉大(イカイ) 6-2,6-2 ●白石光(SBCメディカルグループ)

■一度も先行できずに敗れた白石は、準優勝のスピーチで「手も足も出なかった」と脱帽した。緩急をつけ、ロングラリーで丹念にチャンスをつくるテニスが持ち味だが、徳田がそれを許さなかった。「打ってくると思っていたが、想像以上に打ってこられた」と白石。サーブからの3球目で、あるいはリターンから、徳田のショットが火を噴いた。白石が布石を打つ前にがガツンと叩かれた。「もうちょっとラリー戦をしたかった。ゆっくりやって、体力勝負に持っていって徐々に削っていこうっていう思いだった」という白石のプランがもろくも崩れた。

■徳田にとって、白石のスローペースねらいは想定内。準決勝で対戦した片山翔(伊予銀行)の低くて速いボールとの落差に戸惑ったというが、「冷静に、自分が今どういう状況なのか見極められた」。白石がバックハンド・クロスの打ち合いを挑んできたのも好都合だった。「(バックハンドの打ち合いに)付き合えば、ちょっと(ペースが)速くなっていたので、いけるなって思ったら迷わずストレートに打った」と、思うがままにゲームを進めた。

■ここ数年のモヤモヤを振り払う初優勝になった。第1シードで臨んだ19年全日本は3回戦敗退、20年は1回戦で敗れた。世界ランクでは18年8月に自己最高の289位をマークしたが、ランキングシステムの変更にも翻弄され、19年は最終ランク440位、20年は同488位と低迷する。昨年、今年は左膝のけがと闘った。全日本で初タイトルを取れば、現状が打破できる、そんな思いが芽生えていた。大会に備え、3カ月間、ケガの治療と準備に専念。「勝てば何かつかめる、何かきっかけになる」。その思いが、かなった。

■「ほっとした。全日本のことを頭から排除できる」。率直な言葉が栄冠の重みを物語る。取らなければ先に進めないと思っていたタイトルを取り、グランドスラムで勝つという次の目標に集中できる、という意味だ。年齢の近い綿貫陽介(フリー)と島袋将(有沢製作所)は今年、四大大会初出場を果たした。「追いつけ追い越せではないけれど、必死になってやっていくだけ」。次は俺だという気持ちは誰より強いだろう。

■徳田のペースで進むラリーに「対抗する術(すべ)が終始分からなかった」と白石が嘆いた。本来、アイディアも引き出しも豊富なはずだが、初対戦で情報が不足していたことと、相手が主導権を握る試合展開に疲労を募らせ、打開策を見いだせなかった。こちらも初タイトルをねらったが、肉体的、精神的に「いっぱいいっぱい」だったという。「準優勝も1回戦と変わらない」と白石。来年、あらためて初栄冠に挑む。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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