[ダブルス]
○青山修子/柴原瑛菜(日本) 6-3,5-7,6-2 ●ケーラ・クロス/レベッカ・マリーノ(カナダ)
■チームの勝敗がかかる大事な試合は、流れが互いの間を何度も行き来する接戦になった。先にペースをつかんだのは日本ペアだ。第1セットは青山がポーチやリターンで躍動、6-3でものにした。だが、第2セットは柴原がサービスゲームのキープに苦しんだ。終盤追い上げたが、わずかに及ばなかった。
■泣いても笑っても、あと1セット。ここで青山、柴原が本領を発揮した。3-0の好スタートを切り、ペアの課題とされる青山のサービスゲームでもよく粘って、ブレークを許さなかった。マッチポイントをものにすると、二人は固く抱き合い、喜びを分かち合った。
■第1試合のシングルスで惜敗していた柴原は「リベンジっていう気持ちでダブルスに入り、その勢いで、いい試合ができた」と笑顔を見せた。シングルスの試合を終えると杉山愛監督から「ダブルスも行けるか」と出場を打診された。「やります」と即答。この負けはコートで返す、という柴原の気持ちを読み取った杉山監督は、穂積絵莉に代えての起用を決断したという。
■柴原と第2試合の内島萌夏のシングルスを見守った青山の、精神面の準備は盤石だった。二人からエネルギーを大きな受け取っていたからだ。「チームとして勝ちに行くぞっていう気持ちを持ってみんなで戦えた。私は全力で、できることをファイトしようと思って、いいエネルギーを持って取り組むことができた」と会心の試合になった。
■これまでBJK杯のダブルスで日本の歴代最多の26勝(6敗)の青山と、12戦11勝と抜群の勝率を誇る柴原。最強のダブルスペアが、日本のBJK杯ファイナル進出を決めた。
■マリーノ「チャレンジングな試合だった。私たちは勝ち目が薄く、失うものは何もないという気持ちで対戦した。第3セットにチャンスはあったが、相手ペアは世界トップのダブルス選手で、経験でまさっていた。ケーラとは初めて一緒に組んだが、その割にはとてもいいプレーができた」
■クロス「結果にはとてもがっかりしているが、いい試合ができたと思う。緊張したが、コートでは楽しめた。自分でもこういうことができると、身をもって感じることができた。相手は明らかに長く一緒にプレーをしてきたと分かるペアで、ハイレベルな選手たちだった」
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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