The 99th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権99th

  2024年10月4日(金)~13日(日)(予選:10月2日(水)~)

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【2023/11/3】加治遥が清水映里を破り初の決勝進出

【2023/11/3】加治遥が清水映里を破り初の決勝進出

【女子シングルス準決勝】
〇加治遥(島津製作所 4-6、6-4、6-1 ●清水映里(東通産業)

■清水とは19年の準々決勝で対戦している。第1セットは奪われたが、そこから2セットを連取して逆転勝ちした。フォアの強打でどんどん攻めてくるが、ミスも多く少し粗いプレーという印象があった。だが、4年ぶりにネットを挟んで対峙した清水は、ショットの精度が上がっていた。第1セット、前回と変わらずフォアの強打を駆使して清水が攻め込んできた。ミスを恐れずに強打を連発する清水にラリーの主導権を握られた。押され気味の加治のショットが浅くなると、すかさずウィナーを決められた。相手のバックに展開しても、厳しいショットが返ってきて、ミスを強いられた。

■第1セットを失ったが、加治は内容を冷静に分析できていた。「ボールを強く、深く返して、前に入れるときは積極的にネットに出よう」。試合中にプレーをしっかり修正できるのが第1シードの強みだ。第2セットからは加治のショットがベースライン近くに落ちる場面が増え、清水が押し込みながらもなかなかポイントを奪えなくなった。清水のボールが甘くなると、加治のカウンターも威力を発揮して、ラリーの主導権は加治に傾いていった。ともにブレークで始まった第2セットは、加治が第3ゲームで奪ったブレークを守り切った。同じようなスタートの最終セットでは、第2ゲームをブレークされた以外は相手にゲームを与えず、一方的に押し切った。

■園田学園女子大を卒業してプロ転向した1年目の17年、さらに19年と2度、全日本ではベスト4に進んだが、いずれも敗れている。3度目の挑戦で決勝の舞台にたどり着いた。記者会見で決勝への意気込みを尋ねられると、「決勝だからといって力まず、自分のやるべきことにフォーカスしていきたい」と淡々と答えた加治。前週はカナダの大会に出場しており、帰国したのは先月29日。会場入りしたのは30日夜で、31日には初戦の2回戦を戦った。全日本を欠場する選手もいる中、厳しいスケジュールを縫って加治が出場するのは全日本のタイトルにかける強い思いの表れでもある。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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