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［女子シングルス１回戦］
〇日比野菜緒　６－２、６－３　●小関みちか

■大坂なおみ（日清食品）に次ぐ日本女子２番手の世界ランク７１位につける日比野は、１４年大会以来、６年ぶりの全日本になる。「私にとって全日本のタイトルはすごく大きい」と日比野は言う。これまでは「ツアーとの日程調整がつかなかった」というが、今季は新型コロナの影響でこの時期のツアー大会のキャンセルが相次いだことが、久々の全日本出場につながった。

■ただ、今回の全日本は従来と様変わりしている。１、２回戦は審判がつかず、セルフジャッジで行われる。日比野にとって「セルフジャッジの試合でパッと思いつくのは、（ジュニア時代の）中牟田杯くらい」。事前に練習試合もやってきたというが、戸惑う部分もあったようだ。それでも試合では相手強打を拾いまくってミスを誘った守備力の高さ、スライスで緩急を入れながらコースを打ち分ける巧みさで、小関をストレートで一蹴した。

■「自分は出ていない立場だが」と断わりながら、日比野は「全日本は国内最高峰の大会。トップの選手があまり出ていないので、寂しさを感じていた。チャンスがあれば出たいと思っていた」と全日本への熱い思いを語った。「今はランキングの高い私が出て、少しでも注目される大会にできればという気持ちもある」。その思いはかなって、例年以上の数の取材陣が日比野の初戦を見守った。無観客で行われる今大会だが、日比野が順当に勝ち上がっていけば、注目度は増々高まっていくはずだ。

（広報委員会）

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