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【男子シングルス３回戦】
〇上杉海斗（江崎グリコ）　６－３、６－２　●田沼諒太（エキスパートパワーシズオカ）

■ダブルスを専門とする上杉がシングルスで快進撃を続けている。予選２試合を突破すると、本戦でも３試合を勝ち上がってのベスト８進出。この日はジュニア時代から対戦のある同年代の相手だったが、５ゲームしか与えず試合時間は５８分という快勝だった。「正直、シングルスでここまでできると思っていなかった」。シングルスの快進撃で予選を含めて、この一週間でシングルス５試合、ダブルス１試合を戦うスケジュールは、上杉にとって予想外だった。ただ、「練習量、トレーニング量を増やして基礎体力を上げてきたので、多少の疲れはあるけれど、前ほど落ちることはない」と不安は感じていない。

■前夜のダブルス初戦は、伊予銀行のペアに大苦戦。「相手はアマチュアで思い切りやってきた。実業団のすごいダブルスというのは知っていたが、想像以上に勢いがあった」。第１セットを奪われ、最終セットのマッチタイブレークは１１―９で何とか逃げ切る展開を、「最初は押されていたが、ここ数年はああいう展開ばかりなので、落ち着いてできた。最後は緊張したけどやりきれた」と上杉は振り返った。

■ダブルスのための練習の一環としてのシングルス出場だったが、ここまでシングルスを戦って相乗効果を感じている。「ダブルスでの反応、瞬発力はシングルスに生きてきている。プレーの予測力という面でもダブルスの経験がシングルスに生きている。両方やるのが、両方に生きてくる。まだまだシングルスはできると思っている」。２８歳になっても上杉は意欲的だ。

（日本テニス協会広報部）

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから！
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