The 98th All Japan Tennis Championships

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全日本テニス選手権98th

  2023年10月28日(土)~11月5日(日)(予選:10月25日(水)~)

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【2017/10/24】前回優勝の大前綾希子が吉冨愛子に敗れる波乱

【2017/10/24】前回優勝の大前綾希子が吉冨愛子に敗れる波乱

[女子シングルス2回戦]
〇吉冨愛子(橋本総業ホールディングス) 6-1、6-3 ●大前綾希子(島津製作所)

■「まさかこんなスコアで勝てるとは思っていなかった」。前回女王で第3シードの大前を破った吉冨は、驚きを隠せなかった。大前の強打を警戒して、ロブやムーンボールを駆使して、真っ向からのラリー戦を避けた。「相手はパワーがある。同じペースで打ち合ったら負けると思ったので、同じテンポにならないようにと考えていた」。早稲田大を出て2年目、24歳の試合巧者は自分のやるべきプレーを明確に意識できていた。ラリー戦ではコートを走り回ってしぶとく返球し、大前のミスを誘った。最後も攻め急いだように大前が得意のフォアをネットにかけ、1時間11分で決着がついた。

■「今日ダメでしたね」。大前はサバサバしていた。先月下旬に拠点をスペインに移して、クレーで練習を重ねていた。「全日本のために帰ってきた。(クレーからハードに)アジャストできるかと思ったが、難しかった」。帰国後は有明の外の速いコートで練習したが、試合はコロシアムになり、練習していた外のコートより今度は球足が遅くなったことも、大前のプレーを一層難しくした。「クレーとスピード感が違う。修正できずに終わってしまった。連覇したいという気持ちも少しはあったけど、それより自分のテニスをどうするかが大きい」と大前は話した。「(これまでのプレーでは)上に行った時に通用しない。通用する技術が欲しい、上の大会で勝ちたいという気持ちがこの選択になった」。拠点を移す決断の理由を大前はこう話した。自分のテニスを向上させるために始めた新たなチャレンジの途上にあるだけに、悔しいけれども、納得するしかない結果でもあった。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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