■デビスカップ by Rakuten ワールドグループ1部プレーオフ「日本-ポーランド」(4日~5日)は、神戸市内で組み合わせ抽選会を行った。日本はシングルスに西岡良仁(単世界ランク33位)とダニエル太郎(同108位)を起用、ダブルスはマクラクラン勉(複世界ランク79位)、綿貫陽介(同1269位)組で臨む。ポーランドは単複ともランキング通りにメンバーを選出、シングルスに255位のK.ズクと273位のD.ミハルスキが出場する。ダブルスは複ランク15位で今年の全豪オープン準優勝のJ.ジェリニスキと、現在は251位ながら元世界ランク1位のベテラン、L.クボットのペア。4日の開幕試合で西岡とミハルスキが対戦する。第2試合はダニエルとズクの顔合わせ。第2日にはダブルス1試合を行ったのち、初日と対戦相手を入れ替えてシングルス2試合を行う。
■日本の添田豪監督は「相手チームも順当、僕らもランキング通りの選出で、真っ向勝負ができる。第1試合にだれが出るというのも特に気にしていなかった。あとは試合を行うだけ」と話し、選手の仕上がりに自信がある様子だ。開幕試合に登場する西岡は「スタートからチームに勝利を届けたい。今年に入って結果もいいし、満足のいくテニスができている。自信はかなりある」とした上で、「勝たないといけないポジションで、少しプレッシャーがかかる。勝てる確率が一番高いテニスをする」と心構えを明かした。
■ダニエルは「自分の責務を全うすることがほかの人にエネルギーを与えたり、そういうつながりがチーム戦になっていく。そういうところも感じながら臨みたい」と、約1年ぶりにデ杯戦に出場する心境を語った。シングルスでも113位とチーム3番手の綿貫陽介は、ダブルスにエントリーされた。「添田監督から、暴れてこいという要望があったので、存分に暴れたい。(ダブルスに出場する)4人で一番ランキングが低いので、思い切り自分の役目をまっとうするのが使命だと思っている」と意気込んだ。
■ダブルスの主軸、マクラクラン勉は「相手は両方とも結構、いい結果を出している」とポーランドの強豪ペアを警戒した上で、「陽介も最近調子がいい。練習も2人で慣れてきたから、いいプレー出して頑張ります」と続けた。現時点で控えメンバーとなった内田海智は「僕は出れるかわからないが、やれることは最大限やってきた。気持ちを作って、最高の結果を残せるようにしっかり準備したい」と、対戦に臨む思いを明かした。
■ポーランドのM.フィルステンベルク監督は、カギになる試合を聞かれると、「一概に言えない。デビスカップに関わってずいぶん経つが、結果を予測するのは非常に難しく、何が起こってもおかしくない。3セットマッチであることも考えると、結果はだれにも分からない」と答えた。シングルスのランキングでは劣るが、全員で勝利を持ち帰るという気迫が、静かな口調に込められていた。
(日本テニス協会広報部)
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